連載:幸せな方の椅子:第4回:実は万能な椅子& 座る時の注意事項 松山美由紀


「Happiness is…a Warm Puppy」
しあわせとは、あたたかな子犬のようなもの。

本当にそうだなと思います。
これはハンバーガーのおまけだったものですが、今日も我が家でゆらゆら揺れています。

 

 

皆さん、こんにちは。ライター塾7期生の松山です。
前回までは、我が家の11年前の出来事を中心に、
幸せな方の椅子を見つけるまでのことを書かせていただきましたが、いかがだったでしょうか。


ちょっと真面目なお話も多かったかなと、少し心配になってきたので、
今回は、ちょっと我が家のことから離れて一休み ♪

私が今でもいろんな場面で、しょっちゅうお世話になっている「幸せな方の椅子」。
その椅子に座る時には、ちょっとした「コツ」がいります。
今回はそれをお伝えしたいと思います!


実は万能な椅子 

「幸せな方の椅子」は、我が家に一大事が起こった時に見つけたものでしたが、
実は、大きすぎる困難な時だけでは決してなくて、日常のあらゆる場面で役に立ちます。

例えば・・・

・ご主人や大切な人と、ほんのささいなことでケンカしちゃった時
(このまま口をきかない?
それとも、隣にそっと座って「言いすぎちゃった、ごめんね」って小さな声で言ってみる?

・大切な約束があるのに、渋滞で遅刻しそうな時
(車中でずっとイライラする?それとも、もう開きなおって、歌でも歌うか?!)

・メチャクチャ頑張ったのに、受験に落ちてしまった時
(ずっと後悔の海を漂う?それとも、未来の栄光を妄想しながら、
また今日から歩き出す?なんなら、今年よりも高みを目指す?)

・想いを寄せていた人にもうじき会えなくなる
(想いを告げず一生胸の内にそっとしまう? or  やぶれかぶれでもいいから、想いを告げちゃう?
精いっぱい頑張れば、うまくいってもいかなくても、きっと気持ちいいかな?)

・職場で理由も聞かれず、理不尽に怒られた!
(ずーーっと、「悔しい~~っ」と思いながらモヤモヤしとく? or
「こんなこともあるよね」と、悔しい気持ちはゴミ箱にクールクルポイッ!ケーキでも食べて忘れちゃえ!)
etc.

とにかく、「どんな時でも」役に立つ気がしています。

「どっちの方が幸せかな?」 と、少し立ち止まって、落ち着いて考えることができたなら、
もうアイデアは半分見つかったも同然かも。(多分、答えは必ず自分の中にあるから。)


経験上、できれば、「未来の自分」が「今の自分」に、
「ありがとう」って言ってくれそうな方を選ぶといいのかなと思います。


未来の自分に「ありがとう」と言わせるには、
結構大変な方を選ばないといけない時もあるけれど、やるだけの価値は十分ある。

そして、皆さんも、もうお気づきかもしれませんが・・・・・・
大変なことが身にふりかかってる時って、実は、もうすでにお尻が半分、
幸せじゃない方の椅子にのっかってることも多いんですよね。


でも、うっかり、幸せじゃない方の椅子に座っていても大丈夫。
心のエンジンを逆噴射して、その椅子から、まずは立ち上がってみてください。
そして、「私の幸せな椅子はどこよ~?!」と、あたりをキョロキョロ見渡しながら何度も探していると、
幸せな方の椅子を見つけることのできる「心の筋肉」みたいなものがついてきます。


最初は小さなことからで十分。気軽に筋トレするつもりで探してみるのはいかがでしょう?

どんなにささやかな閃きでもいいのだと思います。
未来が幸せな方へ動き出すきっかけは、意外と小さなことからかもしれませんよ。

それでは最後に、椅子を見つける際に、忘れてはいけない重要な注意事項をまとめておきます!


**幸せな方の椅子を見つける際の重要な注意事項 *

1.「どんなときでも」
二つの椅子が目の前に用意されていると想像する。
この「どんなときでも」というのを忘れると、幸せな椅子が見えなくなる時があるので要注意です。
「そんなん、幸せな椅子とかあるわけないやん!」と思えるぐらい絶望的な時でもということです。
例外はないと腹をくくって見つけてくださいね。

2.「目を凝らしてみる。」
急に電気を消して、目の前が真っ暗になった時、最初は、なーんにも見えない状態でも、
少し時間がたって目を凝らせば、目が慣れてきて、あたりがうっすらと見えはじめるでしょう?
そんなイメージ!他の人には見えない光でも、目を凝らしたら、
自分だけの光は見えてくるかも。

3.「自分の本当の気持ちに気づく」
椅子に座る時に、たまに、人の目であったり常識のようなものが邪魔する時があるかもしれません。
そんな時は、「自分の素直な気持ち」の方に光をあててみるのがおすすめ。
幸せな椅子に座るということは、常識や、他人の目に支配されることなく、
自分の本当の気持ちに気づくことでもあります。
そして、「そんなの嫌だ!」と感じることに対して素直に
「NO!」と言えることでもあります。

4.「すぐに答えを探さない」
とりあえず、目の前にある複雑極まりない、そして綺麗ごとでは片付けられない現実は、
すぐに答えなんて出さなくてもいいから、えい!とそのまま丸のみしちゃう!
(もしくはポケットにくしゃくしゃにしてつっこむイメージ)。
でも決して捨てちゃわないで!。
ポケットの中や胃袋の中でいつのまにか、やさしいものに変身することがあるから!

そして最後は、「椅子を見つけることに集中」です♪

☆   ☆   ☆   ☆   ☆



次回は、まだちょっと考えている途中なのですが、
幸せと現実を「両立」させる ことを書いてみたいなと思っています。
幸せの椅子はとっても万能な椅子ですが、決して現実を消すことはできません。
未来へ進む前に現実を消そうとすると、逆に人はうまく前に進めなくなる気がしています。

いわゆるネガティブと言われるものを、否定して前を向くことがポジティブ ではないと私は思っていて。
例えば、哀しみをそのまま「丸ごとくるんでくれるような幸せ」は確かにあったから。


幸せなことも悲しいことも、過不足なく自分に混ぜ込んで生きていく・・・
それがその人だけの人生を「生きる」ってことなんじゃないかなと思っています。

そして、それは、主人が教えてくれた大切なことの一つだったと思っています。
そんなことを書けたらと思います。


次回もお楽しみに ♪

パパが大好きだった長崎のハウステンボスにて。

 


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