小さな力でエンジンがかけられるように。

毎日あっついですね〜。
ウォーキングの道中も、美しい青空が広がっています。
みなさま、いかがお過ごしでしょうか?

私は、やっと「おへそ」の取材がひと段落したところ。
これから執筆時期に入ります。
朝早く出かけることが続き、ここ数日掃除をサボっていたので、
今日は朝から部屋中のお掃除タイム。

ハンディクイックルワイパーのモフモフでほこりを払ったあと、
掃除機をかけて、
水でぎゅっと絞ったモップを持って廊下を走り、
最後にマイクロファイバークロスで拭き掃除を。

家中を水拭きすると、さっぱりして、
風が通って気持ちいいこと!

ああ、やっぱり掃除って必要なのね〜
と改めて思いました。

最近は、忙しかったら無理して掃除しなくていい、
と割り切ってはいるのですが、
問題は、「しなく」なると、どんどん「ま、いいか」と「しなくなっていく」ってこと。

何度もここに書いているけれど、
掃除がまったくできなかった私が、できるようになったのは
「掃除は汚れていなくても、毎日します」
という言葉からでした。

この言葉は、本当に深くて、
「毎日する」と、エンジンがアイドリングしているような状態で、
朝になったら自然に雑巾を持つ、というモードになっているのです。
つまり、ゼロからブルルンとエンジンをかけなくてもいいってこと。

大きな石を転がすとき、
最初はものすご〜い力が必要だけれど、
転がり始めれば、ラクチン!
というのと似ています。

そして、花を飾った台の上のホコリを払ったり、
テレビ台の下のDVDデッキの上を拭いたり……。
手を動かすうちに「あっ、ここにもホコリが溜まってた」と
だんだんと 汚れが「見えて」きて、
そこがさっぱりときれいになると、
自分の心までがクリアになっていくような気がするから不思議です。


たぶん、掃除っていうのは、
滞っていたものを、流したり、
動いていなかった空気を、動かしたり、
巡っていなかったものを、巡らすためにやるんだろうなあ〜と
サボったあとの掃除では、
いつもそう感じます。

先日、外ばかりに意識が向いていると、
内に意識を向け、原稿に集中するまでに時間がかかる、
と書いたけれど、
掃除も同じだなあと思います。

料理も、旅行などに行って、数日作らないと、
いつもと同じものを作っても、なんだか味が決まらなかったりします。

テニスでは、どんな球が飛んできてもすぐに対応できるよう、
スプリットステップといって、走り出す前のステップが大事になります。

やりたいことをやるためには、
「走り出せる自分」でいるために、
小さく動き続けることが大事なんだなあと思うこのごろ。


もちろん、力を蓄えて、まっさらな気持ちになるために、
立ち止まって、休止する時間も大切なんだけれど、
空気がよどんでしまわないように……。
巡りをよくして、風を通して、
最初から、ヨイショと頑張らなくていいように。
小さな力でまたエンジンがかけられるといいなあと思います。

みなさま、今日もいい1日を。

ミモレのウェブマガジンで、取材をしていただきました。
よかったら読んでみてください。

 


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