桃を剥きながら、自分の階段を下る。

昼間は蒸し暑いけれど、朝晩はまだ涼しくて、朝のウォーキングでは気持ちのいい汗をかきます。
みなさま、いかがお過ごしでしょうか?

桃の季節がやってきましたね〜。
昨日、今年初めての桃のコンポートを仕込みました。
白ワインに氷砂糖をパラパラ入れて、桃をカットして火にかけて10~11分ほど。
簡単です!
これにヨーグルトをかけて食べるのが大好き!
しばらくの桃シーズンをたっぷり楽しみたいと思います。

 

さて……。
ただいま、「暮らしのおへそ」の取材の真っ最中。
あっちこっちへ動き回っています。

取材があって朝から出かける日は、原稿が書けなくなります。
何日かそんな日が続き、
ようやく今日は1日家にいられる!という日。
朝からパソコンの前に座るのですが、ちっとも集中できません。
毎日書き続けていると、座ったとたん、パチッとスイッチが切り替わり、
「書くモード」へ入っていけるのに、
「取材モード」になっているときには、
なかなか「外」から「内」へ入っていくことができなくなるようです。

そんな経験を何度か繰り返し、
人って、「外」へ向かって開いている時間と、
「内」へ入って自分の中を掘る時間があるのだなあとわかるようになりました。
そして「外」へは、すぐスイッチが切り替わるのですが、
「内」へむけて切り替えるには、時間がかかる……ということもわかってきました。

パソコンに向かって書こうとしても、
何を書くか、自分の中で準備が整っていないと、書くことができない……。
無意識だったけれど、どうやら私は、朝のウォーキングに行くときから、
今日、これ書こうかなあと、うっすらと考え始めているようです。

それは、明確なプロットというよりも、
「こっちへむかって降りて行こう」と、自分の内側へと視点を戻すということ。
自分の扉を閉じて、自分の心の中にある、階段を降りていくイメージです。
その底にはなにがあるのかなって……。


これは、私のような書く仕事をしている人だけでなく、
どんな方もやっている作業なんじゃないかなあと思います。

外でいろんな人と会ったり、いろんなものを見て、感じて、帰ってくる。
その後、扉を閉めて、
「あれってどういうことだったんだっけ?」と考える……。
そうやって、外で拾ったものを
自分の内側に取り込み、並べて整理し、
すでに持っているものと組み合わせ、理解していくプロセスって、
とても豊かだなあと思うのです。

でも、扉を閉めて、心をしんと静かにするまでには、意外に時間がかかる……。

料理をしながら、起こったことを反芻するとか、
お風呂の中で、思い巡らせるとか、
ウオーキングしながら、思考を整理するとか、
少しずつ、階段を降りて、
ああ、やっと外から内へ意識が変わってきたなあと感じるとき、
ふわふわと浮いていた自分の重心がぐっと下がって、
落ち着いてくるような気がします。

そうやって、心を鎮めて自分と向き合うまでの道をテクテクと歩くのもいいなあと思うこのごろです。

「暮らしのおへそラジオ」、昨夜から更新されました。
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みなさま、今日もいい1日を!

 

 

 

 


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