「暮らし」の中へ持って帰って考え、熟成させるということ。

札幌から戻りました。
久しぶりに朝のウォーキングに出かけたら、たった5日ほどいなかっただけなのに、
季節がぐんと進んでいました。
紫陽花の色づく前のつぼみが、ムクムクと大きくなっていたし、
ドクダミの花があちこちに。

東京は今日も朝から雨です。
みなさま、いかがお過ごしでしょうか?

札幌大丸での「明日が楽しみになる大人服展」には、たくさんの方が来てくださって、
「いつも本やブログ、読んでます〜!」と声をかけていただいて
とっても嬉しかったです!
ありがとうございます。

お客様が、それぞれの店主のみなさんとお話しながら、
いちばん似合う1枚を選んでもらう……。
そんな風景を見るたびニマニマしておりました。
イベントは今日まで!
もしお近くでまだ行っていらっしゃらない方がいらしたら、
ぜひ覗きに行ってみてください。
「着てみるだけ」でも、新しい自分に出会えるかもしれません!

訪ねてきてくださった方からいただいた焼き菓子。
週に数日しか開いていないお店に、わざわざ買いに行ってくださったんですって。かわいいなあ〜。おいしくいただきました!ありがとうございました。

 

百貨店とホテルの往復の日々は、充実していてあっという間に過ぎてしまいました。
ご飯は作らなくていいし、掃除をしなくてもいい。
そんな毎日はラクチンだったけれど、
どこか心がそわそわしていて、頭がぐるぐるしていたなあと思います。

自宅に戻って、
キッチンで野菜を洗って切って、ご飯を作りながら、
そして、洗濯物を干したり、雑巾で拭き掃除をしながら、
やっと重心が下に下がってきた感じ……。
私は、いつも暮らしながら、いろんなことを考えているんだな。
ということを改めて実感しました。

このサイト「外の音、内の香」という名前は、
私は、ゼロからものをクリエイトする力はなくて、
外でいろいろな方に出会い、刺激を受けることによって、
「書く種」をいただく……。だから「外の音」。
でも、外からの刺激だけでなく、
家にその種を持って帰り、暮らしながら「そのこと」を
真似したり、ちょっと変えてみたり……と消化し、
自分の内側から匂い立つ「香り」に変えるプロセスこそが、
「書きたいことになる」。だから「内の香」。
という意味です。

つまり、自宅での暮らしが、私の「考える」舞台。
そこを大事にしたいなあと、今回改めて思いました。

5日間過ごしたホテルの部屋。フルーツを買い込んで、朝はいつもの通りフルーツを食べて、夜は誰かと食べに行ったり、お弁当を買ってきたり。
百貨店がオープンする前は、原稿を書いたり、コンテを作ったりと、ひと仕事もふた仕事もしておりました。

 

さて!
そんな私の「暮らしの中で書く」という最初の本になった
丁寧に暮らしている暇はないけれど」が、文庫本になりました!

5年前に出したこの本は、間違いなく、私の転機となりました。
今回、その時担当してくれた編集者の八木麻里さんが、
転職先の大和書房の「だいわ文庫」より、
小さくかわいく変身させて、新しい顔の1冊をつくってくれました。

「はじめに」は、以前書いた本と同じです。

「この本では、面倒くさがりの私が、毎日時間に追いかけながら、『それでも』と
暮らしを味わうために普段やっていることを綴りました。
時間がなくても、面倒くさがりでも、暮らすことって楽しい!
丁寧に暮らしている暇はないけれど……。
『けれど』の先にある、自分らしい日々を
これからも探していきたいと思います」。

最後には「文庫化によせて」という文章をプラスしています。
もし、まだ読んでいらっしゃらない方がいらしたら、
手に取っていただけたら嬉しいです。

それから!
次回のライター塾 珍しくまだ枠が残っています。
もし、ご都合合う方、一緒に「書く」ことを体験してみませんか〜?
詳しくはこちらを。

 

「おへそラジオ」も昨夜更新されています。
今回は、「ついに発表! 『暮らしのおへそ』18年間の蓄積から、渾身の書籍ができました」
というタイトルで、語っています。
こちらもよかったら聴いてみてくださいね〜。

Googleポッドキャストはこちら。

Spotifyはこちら

 

みなさま、今日もいい1日を!

 


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