オオタニサンが教えてくれたこと

週末は雨でしたが、桜はなんとか持ちこたえ、吉祥寺界隈ではまだきれいな桜並木を楽しむことができます。
私の朝のウォーキングコースには、
毎年、すみれが群生するコーナーがあって、
この時期は、どんどん紫の小さな花が増えていく様子を眺めるのが楽しみ。

すみれって、可憐で、春の花の中でも、なぜか特別な感じがするのはなぜなのでしょうか?

みなさま、いかがお過ごしですか?

さて。
先週は、WBCに沸いた一週間でしたね〜。
週末も、ニュースで繰り返し準決勝や決勝の様子が放送され、
「何度見ても感動するわ〜!」と見入っておりました。

先週、ライターズマルシェなどのアップが続き、私自身のことが書けなかったので
遅らばせながら、WBCを見て感じたことを……。

私がいちばん感動したのは、メキシコ戦でもアメリカ戦でもなく、
東京ドームで行われたイタリア戦でした。

先発だった大谷選手が、大きな声を出しながらの投球。
私はそんなにいつも野球を見ているわけでも、詳しいわけでもないので、
確かなことは言えませんが
あんな風に、大谷選手が声を出して投げることなんて、あんまりないんじゃないかなあ。

超一流のプロフェッショナルで、
メジャーリーガーで、
誰もが認める世界に通用するピッチャーなのに、
大谷選手もギリギリなんだ……。
そう思うと胸が熱くなったのでした。

どんなにトップレベルの選手でも、
勝てるとは限らないし、いい成績が出せるという確約があるわけでもない。
あれだけの注目を集め、ギリギリの崖っぷちに立ちながら、
自分を鼓舞するように、大きな声を出す……。

ああやって、才能もあり、最大の努力もしてきた上で、
自分のマックスのレベルまで、すべてをぶつけるように出し切る……。
人間ができることって、それだけなんだよなって……。

あれだけ「ギリギリ」まで自分を持っていけば、
たとえ、結果が出なくても納得できるのかもしれない……。

いつも「うまくいかなかったらどうしよう」「失敗したらどうしよう」と
心配ばかりしてきた私は、
「今の自分のマックスをぶつけ切る」という姿勢に、感動したのでした。

一流のプロ野球選手のようにはいかないかもしれないけれど、
そのほんのヒトカケだけでもいただいて、
私も、本当に欲しいものがあったとき、
私のすべてをぶつけるように、ギリギリまで出し切ってみたら、
何か違う風景が見えるかもしれない……。

まずは、「できることから」だとするなら、
ギリギリまで粘って原稿を書き切ることかなあ〜。

もうひとつ。
どの選手も、きっと足が震えるほどのプレッシャーと緊張の中、
ものすご〜く野球を楽しんでいる様子が、本当に素晴らしかった!

岡本和真選手がインタビューで「野球ってこんなに面白かったんだと思いました」
と語っていたけれど、
きっと選手たちは、私たちが想像もできないほどのプレッシャーを感じていたはず。

そんな中で、ヌートバーを始め、すべての選手がめちゃくちゃ楽しそうだった!

ということは、
プレッシャーと楽しむ心は両立できるってこと。

今年のはじめ、両手に喜びと悲しみとを持てる人に……と書いたけれど、
左右の手に重圧とワクワクと、という
相反するものも持てるんだなあと改めて思いました。

どんなすごいことに挑戦していたって、
その場面をワクワクと楽しむ。
起こったことすべてを楽しむ姿勢って、
きっとものごとをいい方向へ動かす力を生んでくれるんだろうなあと思います。

いっぱいいろんなことを考えさせられました。
感動に感謝!

さあ、行こう〜!

 

 

 

 

 

 

 

 


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