「暮らしのおへそ vol.,33」本日発売。 どうして犬の表紙なの?

この間、お正月だったと思ったのに、もう1月最後の日となりました。
早いなあ〜。

寒い日が続きますね。みなさま、いかがお過ごしでしょうか?

さあ、いよいよ本日「暮らしのおへそ vol,33」発売です!
先週は、養老孟司さんコウケンテツさんのご紹介をしましたが、
今日は、「どうして犬の表紙?」というお話をしようと思います。

前号から、おへそは3つの章を立てて、3つのおへそのテーマでお伝えしています。
今回、その中のひとつに選んだのが、「動物と暮らすおへそ」です。

実は、私は動物を飼ったことがありません。
おへそチームのみんなも、だ〜れも動物を飼っていない……。
なのになぜ???

それは、辺りを見渡して、動物と一緒に暮らしている人が、
私が持っているものとは、まったく次元が異なる「何か」を持っているように感じられたから……。

必ず自分より先に逝くのに、
そんな悲しみや苦しさがあるとわかっているのに、
どうして、動物と暮らすのか……。

そこにあるものを、どうしても知りたい!と思ったからでした。
その肌感覚は、実際に動物と暮らしてみないとわからないのかもしれません。
でも、そこにある「何か」は、経験がないからこそ、言語化できるかもしれない……。

まず会いに行ったのが、猫沢エミさん。
ご著書の「猫と生きる。」(扶桑社)を、私は涙をボロボロ流しながら、
付箋をベタベタ貼りながら読みました。

「自分がかかわらなくてはいけない命を
生活のなかに持っていることで、
自分の輪郭がきちんと把握できるようになる」

猫沢さんは、「言葉」を持った人でした。
猫を見送り、猫と共に暮らし、それがいったいどういうことなのかを
とてもわかりやすい、力強い言葉で語ってくださいました。
もう、名言キラキラ!
ぜひ本文を読んでいただきたいです!

そして、表紙のこぶしと一緒に暮らすのは、
写真家の田淵三菜さんと、クリエイティブディレクターの高村快人さん。

足の上にこぶしが顔をのせると、
「通電」して、元気をもらえる気がするのだとか。

大学を卒業して、どう生きていくかわからなかった三菜さんが、
軽井沢の森の中に逃げ込み、
そこからどうやって立ち上がったか……。
こぶしと出会うまでの歩みも、とても興味深くて
お話しを伺いながら、ぐいぐい引き込まれました。

鎌倉で「MAYA」という素敵な宿を営まれているおふたり。
読みどころ、見所たっぷりのページになりました。

 

 

ガラス作家の辻和美さんは、小さなプードルたちと暮らしています。
いちばん最初に家にやってきたゴールデンリトリバーが、なんと3日目に亡くなってしまったのだとか!

辻さんの犬との日々は、まさに「命」と「死」に向き合う時間。
「犬たちが、全部を見せてくれるんです」
と語ってくれました。

魂を込めてガラスの作品を作る……。
そんなアーティストとしての暮らしに、
「別の目」を持たせてくれるのが、この3匹。
辻さんの毎日を覗かせていただきました。


菓子、料理研究家の若山曜子さんの愛猫もんちゃん。
抱っこはいやがるし、なかなかベタベタしてくれない……。
でも、そこに猫がいるから心地いい……。

猫ならではのツンデレの魅力を語ってくださいました。

 

今回は、もうひとつスペシャルな章があります。
それが、「学び直しのおへそ」です。
章扉には、こんな風に書きました。

社会人となって、もう一度学び直すことを「リカレント」というそうです。
「リカレント」とは「循環」という意味。
学び、生活に戻り、学びを日常に生かし、また学びに行く。
そんな循環は、私たちの人生を豊かに耕すプロセスのよう。
(中略)
大人の学びは「自分」と直結しているからこそ、
学び、知ることで、明日を見る目を変えてくれます。

このことは、また改めて書きますね。

暮らしのおへそ vol33
本日発売。地方は少し遅れるかもしれませんが、
お手にとっていただけたら嬉しいです。

写真/
猫沢さん、辻さん:関めぐみ
田淵さん:大森忠明
若山さん:馬場わかな


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