以前、このサイトで「黒麹甘酒」について書いたら、大きな反響をいただきました。
スプーン1杯だけ飲んだら、腸がぐるぐると周り出し、
腸内環境がよくなって、毎日快便! 私も今でも毎日欠かさず飲んでおります。
その黒麹甘酒を作っているのが、
愛媛県松山市で「たべものさし」という料理教室を主宰する村上友美さんです。
今回その村上さんが、「31日発酵レシピ」というオンラインサロン を始められたという
連絡をいただきました。
お話を聞いていたら、なんだかすごくよさそうなのです……。
どういうところがいいかと言うと……。
まずは、発酵レシピとは、
砂糖を甘酒に、塩を塩麹に、醤油を醤油麹にと、
いつもの調味料を発酵調味料に置き換えて作るレシピという意味です。
でも、大事なのはここから。
この発酵調味料に置き換えた献立を、1か月分=31個覚えたら、
一生レシピなんて見なくても、料理が作れるようになる。
毎日「何作ろうかな〜?」と考えなくてもよくなる、ということ。
「発酵のレシピって、いろいろ紹介されているけれど
でも、検索をして、調べて、見て、作るのって結構面倒。
それだけの手間と時間を省くことができたら、もっと自分の時間ができると思うんです。
料理が苦手な人、献立を考えることが面倒くさいという人、
体にいいものを食べたいけれど、考えることがしんどいという人、
そんな人たちのために、この『31発酵レシピ』を作ったんですよね」と村上さん。
え〜!31個だけ覚えればいいの?
31個で本当に、一生使いまわせるの? と半信半疑だったワタクシ……。
そこで、まずはオンラインサロン のZoomを使った料理教室を体験させていただくことにしました。
実は、Zoomを使って打ち合わせなどはよくしているものの、
実際にこうやってレッスンを受けるのは初めて!
i padをスタンドに立てて、
あらかじめ教えていただいていた材料を整え、ドキドキしながらスタンバイしました。
今回は甘酒を使ったレッスンです。
まずは、いつもの生姜焼きを、甘酒を使って作ってみることになりました。
松山のアトリエにいらっしゃる村上さんに「こんにちは〜!」
「甘酒のもとになる麹って、ハサミの役割をするんです〜」
と村上さん。
つまり、肉や魚をつけておくと、ハサミで繊維をチョキチョキ切って、
柔らかくしてくれるというわけ。
そんな発酵調味料の基礎を教えていただくと「へ〜!」「ほ〜!」と驚きがいっぱいです。
そして、いよいよ料理がスタート!
まずは、豚肉を甘酒に漬け込むところから。
その間に、生姜焼きのたれを用意しておきます。
甘酒 大さじ1
醤油 大さじ1
生姜 小さじ1
いよいよ、甘酒に10分ほどつけ込んだ豚肉をフライパンで焼いていきます。
肉を広げて、こんがり焼き目がついたら、タレをじゃ〜っと回し入れて。
以上!
でたちまち出来上がりです。
千切りキャベツの横に盛り付けて……。
さっそくいただいてみると……。
これがね〜!
びっくりするほどのおいしさなのですよ!
え〜?
生姜焼きってこんなおいしかったっけ? と思うぐらい……。
甘酒って、料理に使うとこんな味わいになるのですね。
びっくりでした。
砂糖よりもほんのりとした甘さなのですが、
決して味が薄い、という感じはせず、
むしろ、奥行きのあるふか〜い味。
優しいんだけれど、力強い……。
これが、「発酵レシピ」というものなのね〜!と関心してしまいました。
あまりにおいしくて、昼間にこれを作って、この写真を撮ってくれた
カメラマンの近藤さなちゃんと食べ、
夕飯にもう一度作って、夫と一緒に食べました。
我が家の自慢のレシピになりそうです。
そして、「ああ、そういういことか!」と思いました。
村上さんの「31個覚えればいい」という中のこれが1つ。
このとびっきりおいしい生姜焼きが作れれば、
1週間に1度生姜焼きだっていい。
次々に新しいレシピを作ってみなくたって、
「絶対においしい我が家のおかず」を覚えれば、
あれこれ作る必要がない、ってこと……。
今回は豚肉で生姜焼きにしたけれど、
これ、きっとチキンにしてもおいしいはず。
そうやって、応用して展開させていけば、
今週は豚の生姜焼き、来週はチキンの生姜焼きでいい……。
今回は、甘酒を使ったレシピでしたが、
塩麹、醤油麹……など、他の発酵調味料を使った献立をひとつずつ習い、
31個ちゃんとマスターすれば、
我が家の食卓が、しっかりと安定するんじゃないかなあと思いました。
これを機に私もまた続けて習ってみるつもりです。
村上さんのオンラインサロン の詳細はこちらでチェックしてみてください。
実は、今回メインの生姜焼きだけでなく、
あれこれ使える、ドレッシングやタレ作りも教えていただきました。
その様子はまた次回、お届けしますね〜。
お楽しみに〜。
撮影/近藤沙菜
村上さんの写真 徳丸哲也