「暮らしのおへそ」に新しい別冊が生まれました〜!

じゃじゃ〜ん!!
「暮らしのおへそ」に、新しい別冊が生まれました。

「ちょっと背伸びのもの選び」。12月15日発売です。

コロナがやってきて、なかなかお買い物に行けなくなって……。
そんな日々を過ごすうちに、
「あれっ? 買わなくちゃと思っていたけれど、意外にいらないかも……」
と感じた人は多いのではないでしょうか?

いろんなことが「できなく」なって、
今まで「できたこと」を改めて見直す機会になったなあと思います。

でも……。
新しいものを手にしないと、暮らしに風が吹かないなあと感じているのも事実。
新しいスプーンを1本買えば、朝、ヨーグルトを食べる時間が新しくなる……。
そんな「お買い物」の力はやっぱりすごいなあと思います。

そして、あの「意外にいらないかも」を経た今、
お買い物のかたちも変わっていくのかなあと感じています。

世の中には安くていいものがたくさんあります。
でも、もうそんなにたくさんは必要ないのかもしれない……。
そのかわり、未来につながるお買い物ができたらいいなあと思う日々。
それが、「ちょっと背伸び」してのお買い物です。
「えいっ」と思い切って手に入れて、
10年、20年と使い続ける中で、見えてくる風景がある……。

「はじめに」には、こんな風に書きました。

背伸びをする、というのは
今の自分には、まだその価値がわからない、ということです。
(中略)
「わかってから」手に入れることは簡単です。
でも、「わからないまま」手に入れたものには、
その先に「わかっていく」という過程がつながっています。

今回、初めて写真とイラストを組み合わせた表紙を作ってもらいました。
イラストは、私がだ〜いすきな、山口一郎さんに描いていただきました。
なんて、幸せ!

11名の方に「ちょっと背伸びをして」買ったものを紹介いただいています。

小川糸さんが紹介してくださったのは、銅の鍋と、ドイツの「アイヘンラウブ」のカトラリー。
この、ドイツ製のシンプルなフォークとナイフ、すご〜く素敵でした。
「よく切れるけれど、テーブルに置いておいて、怖くないものを」
と選ばれたナイフは、ステーキも、タルトも、スパッと切れます。

イイホシユミコさんが見せてくださったのは、ふたつきの漆のお碗。
松永直之さん作です。
「おうとんには小さく、みそ汁には大きい。
その中途半端なサイズがいいんです」。と教えてくれました。

大原千鶴さんは、小さな土鍋。
ご自身がプロデュースされているご飯炊き鍋は、サイトにアップするやいなや
売り切れてしまう幻の鍋です。

そのほか、ひとり用の土鍋も……。
大原さんが炊いてくださった艶々の白いご飯、おいしかったなあ〜。

 

スタイリストの城素穂さんは、バカラのオールドグラス。

「バカラなんて……」と思っていたのに、夫が買ってきてくれたグラスを
使ってみて、見方ががらりと変わったそう。

 

「ANSPINNEN」のディレクター、大井さんが紹介してくれたのは、
京都の老舗布団屋さん「イワタ」のベッドとベッドマット。
大井さんの「眠り」の環境の整え方のこだわりっぷりはすごい!
もうひとつ、愛用していらっしゃる「ミーレ」の電気クッカーを使った
朝ごはんの作り方まで取材をさせていただきました。

 

このほか、
ギャラリーフェブの引田かおりさん
「MAGU」の代表 久山美樹さん、
矢野直子さん
ジュエリー作家の伊藤敦子さん
調香師の紗里さん
ギャラリーオーナーの青木真緒さん

など、「ちょっといいもの」がいっぱい。

さらに、松浦弥太郎さんと、上野朝子さんに
「ものを見る目の育て方」というテーマでインタビューさせていただきました。
このインタビュー、私自身がすっごく勉強になったので、
また改めて詳しく書きますね。

新しい年を迎えるにあたって、
これから、どうものと向き合っていくか。
自分の暮らしに、どんな新しいものを迎えるか……。
その時のキーワードが、長く愛し、使うプロセスを楽しめる
「ちょっと背伸び」になるんじゃないかなあと思っています。

「ちょっと背伸びのもの選び」
12月15日発売。
アマゾンでは予約も始まっています。

もしご興味あればぜひ!

みなさま、今日もいい1日を!


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