ホームページを作るとは、「私はここにいます」と、ネット上に居場所を作ること。栖川佳世さん vol.2


その人に寄り添って、
身の丈にあったホームページを構築する……。
そんなWebデザイナー、栖川佳世さんにお話を伺っています。

vol.1では、獣医であった栖川さんが、公務員に転職。
結婚し、第一子を妊娠した際に病気になって半年間入院し
退院後、Webデザイナーとして再出発されるまでのお話をお届けしました。

ホームページを作ってみたいと思っても、
いったい何のために作るのか?
何を伝えたいのか?
肝心なことがぼんやりしている人が多いものです。

まずは、そこをヒアリングするところから、始めるのだとか。
本当においしいクッキーを売る小さなお店を開きたい。
片付けに困っている人を助けるサービスを立ち上げたい。
かわいいアクセサリーを販売したい。
今、感じていること、気づいていることを文章に綴って誰かに読んでもらいたい。

どんな人も心の奥底に「こんなことをやってみたい」
という密やかな声を持っています。
でも、「そんなことできるはずない」「いやいや、そこまでしなくても」
と自分の声を自分で否定してしまいがち。

「ホームページ」というものは、胸の奥の小さな思いを発信をするための舞台なのかもしれません。
「私はもしかして、こんなことができるかも」
という可能性を自分で信じ、
自分が「いいな」と思うだけでなく、周りの人へと手渡すための
「扉」の役目を果たします。

たったひとりで悶々としていた人が、その「扉」を手に入れれば、
今とは違った世界へ行けるかもしれない。
その道案内をしてくれるのが、
栖川さんのホームページ作りというわけです。

栖川さんの「ねこのてデザイン」のホームページでは、
制作の手順から、制作費まで、とてもわかりやすく紹介されています。
価格が明確なのも、安心材料のひとつ。
しかも、とても良心的なお値段です。

相談は無料なので、まずは話を聞いてもらうのがおすすめ。
専用の申し込みフォームを送り、
日時を約束して個別相談を受けることができます。
自分では、どっちへ行ったらいいかわからなくても、
栖川さんの上手な質問によって、少しずつ道が見えてくるはずです。

制作が始まると、何をどう伝えたいのか、
ヒアリングシートに書き込み、それを元にホームページにのせる文章や写真について、
相談にのってくれます。

今までのお客様からはこんな声が。

「私にとっては当たり前で、お伝えしようとも思わなかった価値に気付き、
引き出してくださるプロ目線が素晴らしかったです。
HP依頼を通して、ずっと伝えたかった想い、提供したいサービス、目指す方向性といった、
『骨格』が見えたことは、私にとっての大きな実りでした」。

実際のページ制作だけではなく、
ドメインやサーバーの契約サポートから、
ワードプレスの使い方アドバイス、
さらには、納品後の修正にも対応してくれたりと、細やかなサービスは
初心者には嬉しい限り。

こんなことを言ってはなんですが、
もっとかっこよかったり、もっとプロっぽいホームページを作るデザイナーはたくさんいます。
でも、すぐ隣にいる友達のように、相談にのってくれる
栖川さんのようなデザイナーさんは、
いそうでいないよなあと思うのです。

大それたことをやるつもりはないけれど、
最初の一歩を勇気を出して踏み出してみたい……。
そんな人に、寄り添って、一緒に考えてくれるはず。

 

そして……。
もうひとつの大切な柱が、
もっと簡単に、「自分でホームページを作ってみたい」という人のためのレッスンです。
名付けて
『自分で作る小さなお店!はじめてのホームページレッスン』

ニーズに合わせて「Wix」や「ワードプレス」のプラットフォームを使い、
90分×3〜5回でオンラインでレッスンを受けることができます。

そこで、私も今回そのレッスンを体験させていただきました。

あらかじめ、栖川さんが送ってくださったWixのフォーマットに
好きな写真をはめ込み、
テキストを打ち込むだけで、驚くほど簡単!

こちらは、申し込むとまずはワークシートが送られてきて、
レッスン前に、あらかじめ掲載した文章を考え、写真を用意しておきます。
さらに、ホームページ制作ツールWixを使う場合であれば、
ログインしてオリジナルテンプレートを確認。
レッスンでは、文章や写真を配置し、色味やレイアウトを調整して完成です。
レッスン終了後は、1か月間、メールやラインでのサポートも。

「完璧を目指さなくてもいいと思うんです。
たとえば、整理収納アドバイザーをされていて、
普段は、インスタでの発信が中心だけれど、
やっぱり信頼を得るためにホームページを作っておきたい。
そんな方なら、
インスタで興味を持ってもらう→ホームページで安心してもらう→
そのままお問い合わせフォームで申し込み、という流れを作れたら
お客さまにも親切で、集客に効果的ではないかと考えています」。

何かを始めてみたい、という人が、一歩を踏み出したはいいものの、
インターネット上で何かをやってみよう、と思うとき、
何をどうすればいいのか、わからなすぎて、
断念してしまったり、後回しにして結局足踏みしたまま止まってしまったり。

「インスタはやってみたけれど、もうひとつ自分を知ってもらうためのツールが
ネット上にあればいいな、
そんな方のお手伝いができればなと思っています。
ホームページを作るということは、
どこかのお店に間借りをするのではなく、
『私のサイト』という『自分の家』を作れてしまうのがいいところかなと思います。
私はこんなことをやっています、という主体性が出てくるかなと思うんです。
本格的なものを作りたいという方もいるかもしれないけれど、
まずはじめは『私はここにいます』という居場所が、
ネット上にあるといいのかもしれませんね」

私は「外の音、内の香」という自分のホームページを作ったことで、
自分でも意識しないうちに、
人生の舵を大きく切ったなあと思っています。
「毎日、ブログ読んでいます」
と言ってくださる、以前では姿形も見えなかった方々と繋がることができたし、
その中から書籍が生まれ、
さらにライター塾を始めたり、「外の音会」を開催したり。
かつては、会社に所属しない限り、
たったひとりでは何にもできなかったけれど、
今は、インターネットという世界に泳ぎ出せば、
「できない」を「できる」へひっくり返すことができるようになりました。

「私にできるかな?」と不安ばかりだったけれど、
エイッとあの時勇気を出して、本当によかったと思っています。

もし、何かを始めて、「私はここにいます」と声をあげてみたい!
そう思っている人がいらしたら、まずは相談することから始めてみてはいかがでしょう?
話を聞いてみるだけでも、きっとエンジンがかかるはず。

そして栖川さんは、「何にもわからない人」の気持ちをわかってくれる方です。
ぜひ安心して相談してみてくださいね。

ちょっと興味があるかも……
という方は、「ねこのてデザイン」のホームページをぜひ覗いてみてください。

ホームページ:https://paws-design.com/
撮影/黒川ひろみ
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