都会でエコ生活 その7 化粧品を見直そう

どんな化粧品を選んでいますか?私は仕事ではメイクをするので、最低限のファンデーションやポイントメイクは持っています。しかし、基礎化粧品と呼ばれる類のものは持っていません。

20代、30代の頃は、きれいになりたい、きれいと言われたい、もっと言うとモテたくて、チープコスメからハイブランドまで様々な商品を試してみました。散財してわかったことは、高いからと言って良い結果に結びつくわけではないこと。使いこなせていなかったこともあります。

その後、息子が産まれたことで、化粧品についての視点が変わりました。

抱っこをするたびに、息子が私の顔に自分の顔をこすりつけてきたからです。密着することで安心感を得ていたのだと思います。常にほっぺとほっぺがくっついている状態で、私も幸せな気持ちになっていましたが、はたと気づいたのです。

こんなにまっさらな、きれいな赤ちゃんの肌に、私のきたなーい肌がくっついてるなんて!しかも原材料を読んでも全くわからない、謎の物質だらけの化粧水やクリームを塗っている肌に!息子はアレルギー体質で、私の肌に塗った何かのせいで湿疹が出るかもしれません。これは一大事と思い、安心安全なもので代用できないかと考えることになりました。

 

【化粧水】

一番、簡単に見直せるのは、化粧水でした。もともと、市販の化粧水はヌルヌルとした感触があまり好きではありませんでした。なので、手作りするのが一番だろうと考えました。

幸い、我が家にの庭には、肌に良さそうなものがたくさん生えています。例えば、ドクダミ。虫刺されの痒み止めとして、ドクダミの焼酎漬け(チンキ)を作っていました。調べてみると、このドクダミの焼酎漬けにグリセリン、精製水を加えれば化粧水になるとのこと!なんて簡単!

 

 

◎ドクダミ化粧水の作り方

材料

ドクダミチンキ 10ml

グリセリン 10ml

精製水 180ml

1)ドクダミチンキを作る。ドクダミの花や葉を摘み、清潔なビンに入れ、かぶる程度の焼酎を注ぐ。3ヶ月ほど置くとチンキのできあがり。

2)全ての材料をボトルに注ぎ、混ぜ合わせる。

 

 

ビワの葉も薬効成分が高いことで知られています。私が食べたビワの種から育ったビワの木があるので、これも利用してみることに。

◎ビワの葉化粧水の作り方

材料

ビワの葉チンキ 10ml

グリセリン 10ml

精製水 180ml

1)ビワの葉チンキを作る。ビワの葉を摘み、乾燥させる。ハサミで刻み、清潔なビンに入れ、かぶる程度の焼酎を注ぐ。半年〜1年ほど置くとチンキのできあがり。

2)全ての材料をボトルに注ぎ、混ぜ合わせる。

 

植物が身近にない、採取できないという方には、日本酒もおすすめです。日本酒の化粧水は酒造メーカーでも販売されていますね。一番手軽に作ることができます。香りもよくおすすめです。

◎日本酒化粧水の作り方

材料

日本酒 90ml

グリセリン 10ml

精製水 100ml

1)全ての材料をボトルに注ぎ、混ぜ合わせる。

いずれにも入れているグリセリンには、保湿効果があります。量を加減して、好きな使用感にしてください。なくても作ることができます。

 

【乳液、クリーム】

化粧水の後は、それらを閉じ込めるために乳液やクリームが必要ですね。その代用としては、食用のオイルがおすすめです。口に入るものなら、体に塗っても問題ないだろうという考えからです。

 

◎オリーブオイル

できれば上質の、食べて美味しいエクストラバージンオリーブオイルがおすすめです。息子の肌が乾燥気味の時にはいつもオリーブオイルを塗っています。顔に塗ると美味しい香りがして、お腹が空いてしまうそうです。

 

◎太白胡麻油

太白胡麻油もおすすめです。匂いがやわらかかく、伸びが良いと感じます。料理に使っているものをスキンケアにも使用しています。

 

◎白色ワセリン

しっかりと保湿したい場合は、手に入りやすい薬用の白色ワセリンも手軽です。但し、ワセリンの原料は石油です。使い勝手はいいのですが、原料が石油だという点で、二の足を踏むところ。そのため我が家では、オリーブオイル、太白ごま油をメインにし、どうしても必要な時だけワセリンを使うようにしています。

これで、私の基礎化粧品は以上です。え?これだけ?美容液とかいらないんですか?と思われるかもしれません。ほぼこれらしか使わず、10年経ちましたが、困ったことは特にありません。これまでが塗りすぎだっただけなのではと感じるほどです。

 

【クレンジング】

仕事の際には、メイクをします。それを落とすのに、クレンジングのジェルやクリームが必要ですよね。ですが、わざわざ買わなくてもなんとかなります。メイクの成分は油分がメインです。油分は、さらに油分を加えれば落ちます。ですので、上記のオリーブオイルや太白胡麻油を使っています。手のひらに取り、顔全体に伸ばし、拭き取ります。これでメイクは落ちます。

 

【内側から整える】

肌に何を塗るかを考えるより、内側から整える方が大切だと考えています。肌だけでなく、髪も爪も、体全体が健康になるからです。まずは睡眠をしっかりとること、そして食べ物が体を作るというこを忘れないようにし、何を食べるのかを意識することが必要だと思います。

私は、妊活をしていた頃、なかなか授からないのは私の体に問題があるのではと思っていました。それなら体を作る食材について、一から見直してみようと考えました。片っ端から本を読み、実践してみると効果抜群。食べ物で人の体は変わるということを、身を持って経験しました。

肌をより良い状態にするのも、体型も、食事が大きく影響します。つくづくいらないものばかりを食べていたのだなあと感じました。

化粧品は、趣味として楽しむ側面もあるかと思います。暮らしを潤すのなら、無理して減らすものではありません。しかし、私のように無頓着なのであれば、思い切って手放すことをおすすめします。どれがいいのやらと悩む時間もいりませんし、洗面台や鏡周りはすっきりします。お財布にも最高に優しいです。

興味のある方は、ぜひ楽しんでチャレンジしてみてくださいね。

 

私のエコルール【化粧品見直し編】

1)本当に必要なアイテムだけにする

2)手作りしたり、既にあるものを利用する

3)外側より内側から整える


特集・連載一覧へ