誰かと一緒に作るのが楽しい! いちご大福

この「外の音、内の香」が、私だけのものではなく、
色々な人があちこちで、 見つけてきたことを持ち寄る「場」になればいいなあと
作ったコンテンツ「ライターズマルシェ」。

新しいメンバーは、ライター塾サロンのメンバー、西胤真澄さんです。
ライター塾サロンでは、みんながいろんな暮らしの中の小さなできごとや、お仕事報告などを
綴り、その文章について、またみんながコメントする、という方法で
「書く」ということを軸に、コミュニケーションを続けています。
その中から、シリーズでまとまったものを、こちらの「ライターズマルシェ」で
みなさんにもご紹介することになりました。

実は、西胤さんは「暮らしのおへそ」でも取材をさせていただいた方。
vol19 では、30分掃除を、
さらに今出てきるvol33では、料理の段取りをご紹介しています。
私が、掃除ができるようになったきっかけは、西胤さんだったというわけ!

サロンの中ではお母さん的存在です。
メンバーを優しい目で見守って、書いてくれるコメントは
いつもその人に寄り添ってくれます。
私も何度、ほっとしたことか!

ずっと子供にまつわるお仕事にたずさわり、
ご自身もふたりの息子さんを育て上げた方。
そんな西胤さんが書く文章は、
「誰かが喜んでくれるように」と暮らしていらっしゃる毎日が
行間から溢れ出します。
西胤さんの文章を読むたびに、人柄って文章に出るんだなあと思い知ります。

そんな西胤さんが選んでくれたテーマは「和菓子」!
ゆっくり味わってくださいね。

 

はじめまして!
一田さんが主催されています「ライター塾」三期生の西胤真澄です。
大阪の南の方に住んでいます。
このたび、ライターズマルシェに参加させていただく事になりました。どうぞよろしくお願い致します。

私は大の甘党です。クリームたっぷりの洋菓子も好きですが、あんこたっぷりの和菓子も大好きです。

和菓子は見た目も美しく、その色や形で季節を感じる事ができます。
また作り方や材料などから昔の人の生活や工夫を知る事もできるのです。
四季のある日本ならではのお菓子で、食べるときいつも、「あ〜日本人で良かったな〜」なんて思います。
そして季節ごとにいただく和菓子には、その時の思い出がたくさん詰まっていて、食べると懐かしい記憶が蘇ってきます。
これから、そんな和菓子にまつわる小さなお話を綴っていきたいと思います。
みなさんもゆっくりお茶を淹れながら、私と一緒に和菓子を楽しんでみませんか?

 

毎年、いちごがお店に並ぶ頃になると作りたくなるのが「いちご大福」です。
柔らかそうなお餅からうっすら覗くピンク色。
「わぁ〜いちご大福食べたい〜。」考えただけで口の中が甘酸っぱくなります。
案外簡単にできるので、二人の息子たちが小さい頃は一緒に、わちゃわちゃしながら作りました。
作れば作るだけ食べるので材料費の事を考えると、
美味しい和菓子屋さんで家族分買った方が断然安くつくな〜と苦笑いしたものです。

 

今ではそんな息子たちも、すっかり大人になり、家庭を持ち父親になっています。
「ご飯前だから、おやつはあとで」なんて自分の子供に注意してる息子の姿を見ると、
ついこの前まで、それは私があなた達に言ってたのよね〜。なんて不思議な気持ちになったりします。

 

 

ある時、知り合いの若いママさんが「子供を連れて安心して出掛ける場所がない」と話していたのを聞いて、
「それなら我が家においで!」と「いちご大福の会」を開いてみたりもしました。

私は若い頃に幼稚園、保育所勤務を経て、現在は子育て支援センターで保育士として働いています。
子育て中のママさんの悩みを聞いたり、子供さんと一緒に遊んだり。
ですから知り合いの若い人がママになると、お節介なんですが放っておけなくて。
孤独な子育てが少しでも楽しくなればいいな〜。そして、そのお手伝いができれば嬉しいなと思います。

 

妊婦さんや小さい子供さんを持つママさん達が集まってくれると、
子供を背負いながら作ったり、授乳したり寝かしつけたり。(今はコロナ禍で集まる事はできなくなりましたが。)

みんなでわいわい作っていると案外知らなかった、
その人の素の部分が見えたりしてなかなか面白いです。
手を動かして作っていると、なんとなく悩み事を話せたりもします。

「子供が生まれてから今日が初めてのお出掛けだったんです。」
「初めて車で長距離運転してきました。」など、色々なハードルを越えながら来てくれた事も嬉しい出来事でした。

 

 

私には現在4人の孫がいるのですが、
こちらは孫が(この時2歳)初めていちご大福作りにチャレンジした写真です。
最初にいちごを白あんで包み、最後にレンチンしたもち粉で作ったお餅を薄く伸ばして上からかぶせます。
お餅部分が薄いほうが美味しいのですが、薄くしすぎると破れてしまうので注意です。

孫はついつい、いちごをつまみ食い。
「いいよ〜いいよ」これも手作りならではの楽しみですよね。
でも小さいながらも、この子は案外きっちりさんだなって作業風景を見ていて感じました。

 

みんなで作って一緒に食べる。それが仲良くなれる近道かな?
もちろん美味しい物を一緒に食べるというだけでもいいのですが
「作る時間」を共有するって大事だなと思います。

 

こんな風に毎年、誰かと一緒に「いちご大福」を作っています。
食べる物を自分の手で作るという楽しみを色々な人に知ってほしいな〜。

みなさんもお家で、是非いちご大福作りにチャレンジしてみて下さいね。
いちごは小さい物がおすすめです。粉まみれになりますのでご注意を!

 

〈いちご大福〉

 

材料

  • もち粉 125グラム
  • 水 150cc
  • 砂糖 75グラム
  • 塩 ひとつまみ
  • いちご 10個
  • 白あん 250グラム
  • 片栗粉

作り方

  1. もち粉、砂糖、塩、水を耐熱容器に入れて混ぜラップしてレンジ4分
  2. 取り出して混ぜ、またラップして3分 粉っぽさがなくなると取り出し混ぜる
  3. 片栗粉を敷いたお皿に、耐熱容器に入ったお餅を出して、熱いうちに数個に分ける。生地が乾きやすいので常にラップをかけておく
  4. 白あんでくるんだいちごに、お餅をのばしながら被せて丸める。繋ぎ目は下にくるように
  5. 最後に片栗粉をまぶして出来上がり♪

 

☆ いちごの他にパイナップルやキウイでも美味しく安くできますよ!

また、餅粉ではなく上新粉や白玉粉でも同じように作れます☆

 

 

さて、「いちご大福」いかがでしたか?
次回はどんな和菓子のお話にしましょうか?
お楽しみに〜。

 

 

 


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