モヤモヤは人生の宝物! 「モヤモヤノート」のすすめ

こんにちは。せいかつ編集室の大木春菜です。
アウトプットにまつわる連載、第3回目でお伝えしたいのは「モヤモヤノート」についてです。

「モヤモヤ」と聞くと、ネガティブな印象を受ける方が多いかもしれません。

でも、私はモヤモヤ=宝物だと思っています!
なぜなら、モヤモヤは自分を知る最大の種だと思っているから。

感情は自分でしか味わえないもの。
同じものを見ても、同じ言葉をかけられても、自分の反応と人の反応は全く同じではないはずです。

とくに、モヤモヤは、ワクワク♪とか、ハッピー!な感情よりも、感じるのが怖いですよね。できれば認めたくない、味わいたくない。

ワクワクやハッピーは、シェアして誰かと味わえばいいのですが
モヤモヤは、誰にもシェアできなかったりします。

本当の自分が、「本当はこう思っているんだよ〜!無視しないで〜!声を聞いてよ〜!」って言ってるのに、そっとフタをしてしまうから、消化不良を起こしてしまう・・・。

そんなモヤモヤを聞いてあげるのは、自分にとっての最大のセラピーになります。

だから私は、モヤモヤを書くノートは、ハードカバーの高級ノートにしています♪

さて、実際にどうやってノートを書いていくか・・・ちょっと恥ずかしいですが、私なりの方法をご紹介しますね〜。

 

①まずは、モヤモヤを書きます。
なんのジャッジも入れずに、ただただモヤモヤをぶつけましょう。

誰にも見せないノートです。
遠慮せず、素直に書いてしまいましょう。

この日の私のノートには、こう書かれています。

Tさんのこと、はっきり言って時間どろぼうだと思う。
私に気をつかっているようなことを言ってくるけれど果たしてそうなのか?
「春菜さんのために」と言ってるけれど、ぜんぜんそうじゃない。
「○○してあげる」というマウンティング!?
ふつうに「こうしてほしい」って言えばいいのに。
こじらせてるよね…。
めんどくさーって思ってしまう。

※ここでは、「Tさん」と伏せ字にしていますが、実際は固有名詞で書き出すのがおすすめです。その方が感情を生々しく感じることができます(笑)。

 

②次に、自分が書いたことを妄想と現実に分けます。
自分の感情(妄想)だと思うものには波線を、事実だと思うものは四角で囲みます。

<感情(妄想)>
・はっきり言って時間どろぼう
・私に気をつかっているよう
・ぜんぜんそうじゃない
・「○○してあげる」というマウンティング
・こうして欲しい(という気持ちがある)
・こじらせてる
・めんどくさーっ

<事実>
・「春菜さんのために」と言ってる

こう見ると、いかにこのノートの中身が妄想だらけなのかが分かります(笑)
でもそれでいいんです!

 

③自分で赤ペンでツッコミを入れていきます。

ちょっと引いた目線で、「なんでそう思うの?」と優しく優しく聞いていきます。
「そんな風に思っちゃダメ!!!」ってジャッジするのはNGです。

このとき、自分が使っている言葉の「クセ」にも注目してみてください。
自分で勝手に味付けして、言葉の意味を曲げてしまっていることもあります。
言葉が感情をつくっているので、注意深く見ていきます。

たとえば、私はこんな風にツッコミを入れました。

<感情(妄想)>
はっきり言って→わたし、この言葉よく使うなぁ〜よっぽど溜め込んでるな(笑)

時間どろぼう→ほかの人にこんな感情は湧かない。純粋にTさんのこと嫌いなんじゃぁ・・・→私はTさんのこと嫌いと認めたくない→なぜ?→いっぱい尽くしてくれたから→これからも尽くされたい?→もういらない。

私に気をつかっている→本当に気を遣ってる?私のこと本当に大事に思っているならそっとしておいてほしい。

「○○してあげる」というマウンティング→「○○してあげる」って一言も言われてない。なぜそう思ってしまうのか?→過去の記憶だと思う。モノをもらったり、過去の発言が私の中に蓄積されている。いったんリセットしたい。

こじらせてる→実は、私が「こじらせ」やんっ!

めんどくさーっ→めんどくさいなら付き合わなければいいのに。なぜ付き合う?→いい人と思われたい。八方美人。

 

④今の状況をまとめる→自分はどう在りたいかを決める

赤ペンを入れたノートを、まじまじと眺めて、この感情を繰り返したいか、辞めたいかを決めます。トコトン、嫌になるまで、この感情を味わうのがおすすめです。

「まだ足りない!」と思ったら、ぜひ赤ペンチェックを増量してみてください。

そうすると、「もう二度と味わいたくない!」と決断し、次のステップに行けるからです。

嫌なはずなのに、また繰り返しちゃうのは・・・本当はその感情のことが好きなのかもしれないですよ。

私は、このノートを眺めてこんな風に決めました。

<現状>
Tさんからの連絡にのらりくらり対応している。そのことに対して「時間どろぼう」と感じているけれど、Tさんのこと「可愛そう」と思って付き合っている。つまり同情。これって誰も幸せにならないよね!

<どう在りたい?>

自分の気持ちに正直でいたい。
時間を大事にしたい。

そのために

・返事しない
・もしくは「時間がない」と正直に言う。
・過去に助けてくれたから…とかいらない。今の自分の気持ちにスナオに生きる!!

 

こう決めてから、私はTさんに正直に自分の気持ちを伝え、距離を置いています。
モヤモヤノートのおかげで、自分のことをもっと大事に、好きになることができました。

これらのノートの書き方は、藤本さきこさんの「お金の神様に可愛がられるシリーズ」に詳しく載っているので、ご興味ある方はぜひ〜。

次回は、「外向けのアウトプット」について書いていこうと思います♪

 


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