ブラウニー

チョコレートは好きですか? 私は大好きです。

うだる様に暑い夏には食指が伸びなかった濃厚なチョコレートのお菓子ですが、
寒い季節になると、温かい飲み物を飲みながら口の中で溶けてゆく、甘いチョコレートが恋しくなります。

今回はチョコレートとバターを溶かしてどんどん材料を混ぜて焼くだけなのに、びっくりするくらい美味しいブラウニーを紹介します。簡単にできて日持ちもするし、好きな大きさにカットして食べられるし、プレゼントやお土産にできるし、いいことばかりで、何かある度にしょっちゅう作っています。

とはいえ、このお菓子を一年の内で一番たくさん焼くのはやっぱりバレンタインの頃です。
娘達が小さかった頃は、バレンタインの直前、我が家のキッチンは「大谷製チョコ所」に大変身。
長女、花をリーダーに3人娘一緒になって、ほとんど「思いつく友達みんなに手作りチョコ渡す!」勢いで夜遅くまでお菓子作りに奮闘していたものです。
当初は「付き合いきれんな〜」と呆れていた私ですが、彼女達からは「友達を喜ばせたい!」というポジティブなオーラが溢れていて、結局、助けずには居られない気持ちになってしまったのです。
プレゼントっていいですね。もらうのはもちろん、贈るのも嬉しい。
手渡す相手のことを想いながら、贈り物を用意する時の気持ちは特別です。
この純粋な情熱に負け、バレンタインの前には大量のチョコやバター、生クリーム、などを準備して協力してきました。でも、どれだけ頑張って準備万端のつもりでも、やっぱり前日にラッピングを始めると、、、、
「あと3個足りない!」とか、なるんですよね〜〜〜
泣きべそをかく娘に、「明日までに間に合うやつ、作ったるから!」と腕まくりして、夜中からこのブラウニーを焼いたこともありました(笑)冷静に考えれば、なんという過保護なお母さん(笑)、でも、自ら進んで巻き込まれて結構楽しんでいたんだな、と、娘達が家を出て行った今、改めて思います。
というのも、去年は、長女は下宿、次女は受験、三女は部活で忙しく、これまでバレンタイン期間とはうって変わってキッチンでチョコレート菓子を作る人がほとんどなかったのですが、それが、想像以上に寂しかったのです。
家中がチョコレートの甘い香りで満たされて、娘達がワイワイガヤガヤおしゃべりしながらお菓子を作っていた時のことを、懐かしく思い出しながら、このまま何もしないで過ぎるのは寂し過ぎる!と、慌ててブラウニーを焼いて家族や友人にプレゼントしたのですが、何となく物足りない。だって、その前年までは、それぞれが作ったいろんなお菓子を数種類ぎっしり詰めてプレゼントしていたのですから、そのギャップたるや、、、
そんな訳で、今度のバレンタインデーは「思いつく友達みんなに手作りチョコ渡す!」勢いで、一人でいっぱいチョコのお菓子を作っている私がいそうな予感がしている今日この頃、です。

バレンタンデーにはもちろん、年末年始にかけていつもよりも人に会う機会が増える季節、ブラウニーを焼いて友達を迎えたり、お呼ばれのお土産に提げて行くのはいかがですか?

 

<材料>(25×19cmの野田琺瑯(レクタングル浅型M)ひとつ分)

チョコレート(私はビターが好きですがお好みのもので)(刻む、またはフレーク状のものを使用)200g
無塩バター 85g
牛乳 70cc
きび砂糖 70g
卵 2個
薄力粉 75g
ベーキングパウダー 2g
オレンジピール(細かく刻む) 80g(ドライクランベリーやラムレーズンでも美味しい)
クルミ(生の場合はローストして刻む)100g
ダークラム酒(お好みで)

(下準備)
*型にオーブンペーパーを敷く。
*オーブンを160度に予熱する。

1. 刻んだチョコレートとバターを湯せんにして溶かす。

2. 溶けたら湯せんからはずし、牛乳→砂糖→卵の順に入れ、ハンドミキサー(泡立て器でも)で混ぜていく。

3. 2のボウルに薄力粉とベーキングパウダーを合わせたものをふるい入れ、ハンドミキサーで軽く混ぜる。

4. 刻んだオレンジピールとクルミを入れて、ゴムベラでさっくり混ぜる。

5. 型に流し込んで表面をならし、2-3回トントンと型を落として空気を抜き、予熱しておいたオーブンで25分くらい焼く。

6. 竹串を刺してみて何もついてこなければ出来上がり。熱いうちに型に入れたまま、ラム酒をハケで塗って、そのまま冷ます。

*オーブンはそれぞれのご家庭で違いがあるので、初めは様子を見て温度や焼き時間を調整してください。
*1日くらい置くとしっとりと味が馴染んで美味しい。
*冷蔵庫で冷やしてからの方が綺麗にカットできます。オーブンペーパーをはがしてから切ってください。
*食べるときは常温に戻した方が、私は好きです。
*我が家は人数が多いので、一回り大きい29×23cmの野田琺瑯(レクタングル浅型L)で作ることが多いのですが、その場合は、材料を1.5倍にするとちょうど良いです。
*野田琺瑯のバットは蓋がついているので、カットしたらそのまま戻して保存できるので、とても便利です。

 

オレンジピールの代わりに、ドライクランベリーやラムレーズンを入れても、また違った美味しさが楽しめます。

 

バターとチョコレートをボールに入れて湯せんで溶かします

 

なめらかに溶けたら、湯せんから外して、、、

 

牛乳を入れて泡立て器でよくまぜ、次は砂糖も入れて混ぜる。
冷めてくると、溶かしたチョコレートが固くなって扱いにくいので、一連の流れは素早く!

 

卵を割り入れて、よく混ぜる

 

ボウルに薄力粉とベーキングパウダーを合わせたものをふるい入れ、泡立て器で軽く混ぜる

 

混ざったら、ゴムべらに持ち替えて、、、、

 

オレンジピールとクルミを投入して、さっと合わせる

 

オーブンペーパーを敷いておいたバットに、

 

生地を流し込んで、表面を均し、トントンと3-4回軽く落として空気を抜き、オーブンへ。

 

竹串を刺してみて何もついてこなければ出来上がり。

 

熱いうちにラム酒をハケでぬります(お好みで)

 

冷めたら型から出し、オーブンペーパーをはがしてからカットします。私は大体3×6で18個にします。
冷蔵庫で冷やしてからの方かきれいに切れます。ヘタはおやつに。

 

こんな風に蓋をして保存できるので便利。

 

お家で家族や友人と一緒に。

 

折り紙みたいにカットしたオーブンペーパーで包んだら、、、

 

ちょっとステキなお土産にもなります。


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