書く瞑想「モーニングページ」のすすめ

はじめまして。
愛媛県松山市で編集の仕事をしている大木春菜です。

一田さんに機会をいただき、「アウトプット」について連載させていただくことになりました。
第一回目の今回は、「アウトプット」の前の準備体操。
自分の心と頭の中をすっきりさせる「モーニングページ」についてご紹介させてくださいね。

スマホを開けば、いろんな情報が飛び込んでくる時代です。
インフルエンサーの日常、芸能人のスキャンダル、コロナのこと、人生をよくするためのテクニックなどなど…
毎日、生きているだけで大量の情報をシャワーのように浴びちゃっていますよね。

 

起きて、ソファーにごろんと転がってスマホを見ていたら、気づけば1時間半。
やるべきことはいっぱいあるのに!
私は一体何をしてたんだろう・・・(涙)

 

はい!これは今朝の私です。
絶賛、自己嫌悪に陥り中。

みなさんも、うっかりスマホをあけると情報の波に飲まれて、時間ばかりが奪われていたっていう経験、ありませんか?

外からの情報ってたのしいですよね。
他の人の考え方を知ることは、自分の世界を広げるのに役立つし、
素敵な画像や動画を見るのは、心のうるおいになります。

 

でも・・・なんでだろ。
情報を受け取るだけでは、なんだか疲れてしまうんですよね。

そのことに気がついたのは、息子を出産した9年前のことでした。
その頃はFacebook最盛期で、いろんな人が積極的に自分の日常をアップしはじめていた頃。
産後、フリーランスになった私は、育児で思うように仕事ができない状況に、もどかしい気分でいました。

 

それなのに、日々フィードに流れてくる、いろんな人の充実した日常!
思い切り働いている、大きな仕事をこなしている人
丁寧な暮らしを送っている人etc…

 

モヤモヤしました。

 

それでもヒマだから、授乳しながらず〜っとず〜っとスマホを見ていました。

育児情報もずいぶん調べたと思います。
とにかくずっとスマホをさわっていました。

すると、ガクンと心が疲れてしまって、副鼻腔炎という、目の周りがどーんと重くなる病気になりました。2週間ほど微熱が引かず、気持ちが落ち込むという経験。

「つねに外側に気持ちが向いている状況」って、人を病気にしてしまうんですね。

「置いていかれたくない!」「人生を充実させたい!」そんな気持ちで情報を摂取しまくっていた私。

 

常に、頭のなかではいろんな情報がグルグル・・・

「こうしたらいいよ?あれもしてみたら?」と、ず〜っと“情報ちゃん”に勝手にアドバイスされ続けられ、「あれもしなくちゃ!これもしなくちゃ!」と焦っている状況。

 

気が狂いそうになりますよね(笑)


そんなときは、スマホの電源を落としたり、インターネットにアクセスしない。
それができたらベストなのですがもっと気軽に、短時間でできるのが「モーニングページ」。ジュリア・キャメロンさんという方が推奨されている、「書く瞑想」と言われているノート術です。詳しくは、こちらの「ずっとやりたかったことを、やりなさい。」を読んでみてくださいね。

 

YouTubeでも発信してます♪

 

やり方は簡単!
朝、起きてぼーっとした頭で、ひたすら3ページ書く。ただそれだけです。

 

全く意味のない言葉でも大丈夫。
頭の中に溜まっている言葉をただただひたすら書き写す、それだけで、頭と心がすっきりするのです!


例えば、あーお腹すいた。昨日はあんなことやこんなことがあって、雑誌をめくっていたらあのモデルさんが着ていたあのワンピースがめっちゃ可愛かった欲しい欲しいでも全然お金がないよーどうしよう。頑張って働くしかないか。

 

みたいな感じで、全くもって意味のないことでも大丈夫なのです。

 

「まずは3ページを埋める」

続けていくことで、今自分が何を考えているのか、素直な「声」が出てくるようになりますよ。

 

「アウトプット」という言葉は、直訳すると「出力」です。
逆に「インプット」は「入力」です。

アウトプットというと、「自分以外の誰かに伝えないといけない」というイメージがありますが、
必ずしもそうじゃなくていいと思っています。

まずは、自分の中に溜まった情報や感情を出す。
それがアウトプットの最初の一歩だと思います。

モーニングページ、ぜひ試してみてくださいね♪

 

次回は、「日記のススメ」について書きたいと思います。

 

写真:中島佐知子


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