ツナとトマトの簡単パスタ

しばらくご無沙汰しておりました。皆さんお元気ですか?

ご無沙汰していた間に大谷家にはいろいろな変化がありました。

長女に次ぎ、次女が旅立っていく大谷家、、、
寂しくないといえば嘘になるけど、娘達には山奥の家から離れた広い世界に飛び込んで欲しいというのが親の願い。「思う存分楽しんでおいで!」とポーンと背中を押して送り出しています。静かになるね、、、と感傷的になったのもつかの間、世の中うまくできているもので、子供達が巣立っていくのと入れ替わりに、若いお弟子さん達がやってきました。

去年は第一号のシンタローくん、今年は第二号のマリちゃん。最近はその二人と私たちの交代でお昼ご飯を作っています。今はまだ不慣れな二人なので、彼らが当番の時は私がテツヤが一緒に作っているのですが、いずれは、それぞれが毎日交代で週4日回すというのが目標。自分で作ったご飯をうつわに盛り付けて食べてみるというのも修行の内、これが大谷製陶所スタイルです。

私たちが思うところの「うつわを作る人が一番にやるべきこと」− それはまず自分の好きな食べ物や飲み物を盛るうつわを作ってみることです。コーヒーが好きな人はコーヒーカップを、お酒が好きな人は酒器を、麺類が好きな人は麺鉢を、ケーキが好きな人はケーキ皿を。作って自分で使ってみると、そこには想像以上に奥行きのある世界が広がっていることに気づくのです。もっとこうした方がいいんじゃないか、しない方がいいんじゃないか、良いも悪いも含めて、シンプルなうつわの中にも使ってみないとわからないことは意外とたくさんあるのです。気づきが増えれば増えるほど、心地よく使えて楽しい、いいあんばいのうつわが作れるようになる、という考え方です。日々のご飯作りは、うつわ作りに大きく影響するのです。

おっと、ついつい熱く語ってしまいました!
が、基本的には、台所と工房を行ったり来たりしながら大谷製陶所のうつわは作られているというお話でした。

前置きが長くなりましたが、こちらでは、一応、月曜日はうどん、火曜日はパスタ、水曜日はご飯もの、木曜日はそば、金曜日は「カフェ飯」(??)とざっくり決めて、お昼ご飯作りのトレーニング中なのですが、今回紹介するのは火曜日のパスタの日にテツヤ(大谷製陶)所長が伝授する人気メニュー、あっという間にできてとびきり美味しいツナトマトパスタ。昔っから、大谷家ではパスタといえばはお父さん。最近でこそ、テッちゃんの手ほどきで私もそこそこ美味しいものが作れるようになりましたが、以前はなんとなくボソボソしたりだるんと水っぽくなったり、、、、でも、ちょっとしたコツをつかめば誰でも、「お!」っと目を張る美味しいものができるようになるのです。我が家の娘達も大大大好き、弟子っこ達をして「これで我が家のパスタが救われました!」と叫ばせた、大谷テツヤの超簡単ツナトマトパスタ、ぜひ作ってみてください。

<材料>(4人分)(φ270(深)の平鍋で)

パスタ 400グラム程度(大谷製陶所では4人で500グラムの袋1パック使いますが、お腹と相談して下さい)

ニンニク 1片(細かく刻む)
タマネギ (大)半個(2-3ミリのスライス)
トマト (大1個、小の場合は2個)(表面を軽く炙って皮をむき、ざく切りに)
ツナオイル漬け(70グラム) 2缶(油もそのまま全て使うが、気になる人は油をきってから使っても良い)
塩胡椒 適量
オリーブ油 適量
バジル(パセリなどでも、お好みで)
パルメザンチーズ(最後に散らすとコクが出て美味しいです、お好みで)

*ケイパーやタカノツメなどのスパイスや、キノコやピーマンなどお好みの具材を加えても良い。
*オイル漬けでなくツナ水煮缶やサバ缶でも美味しくできます。

1. 湯をたっぷり沸かしパスタを茹で始め、平鍋を温める。

2. 平鍋にオリーブオイルと刻んだニンニクを入れ中火で炒める。ニンニクがチリチリ音を立てていい香りがしてきたらタマネギを加えて炒める。

3. 玉ねぎに油が馴染んだら、トマトを入れて全体に混ぜ、ツナも入れる。

4. お玉(100cc程度)で茹で汁をすくって、ソースの鍋に入れ強めの中火で煮詰める。
ソースはかなり汁っぽい感じ(ほとんどトマトスープくらい)で仕上げる。
この時に水分が少ないと、パスタを入れて混ぜた時にボソボソになるので注意。

5. 鍋で和えている間にも過熱が進むので、表示の茹で時間の1分くらい早くパスタを上げて、鍋に移し、ソースを絡めながらトングでグルグル混ぜる。(フライパンの場合は振る)混ぜていると、最初は汁っぽかったソースにとろみが出てきて、パスタにいい感じに絡んできたら出来上がりです。
お気に入りのうつわに盛り、お好みでハーブやチーズを散らしてどうぞ。

*平鍋で作る場合は余熱で火が入るので、鍋の中のソースのグツグツ具合で火を止めるタイミングを調整してください。激しくグツグツ煮え立っているときはパスタを入れたらすぐに火を止める、そうでもない時は30秒ほど火をつけたまま。パスタを投入してから2分くらいが絡め時間の目安です。

 

材料はごくごくシンプル

 

まずはトマトの下準備から。
もちろん皮付きのままでやってもいいですが、皮を剥くとより滑らかなソースになります。簡単なのでぜひやってみてください。

フォークにトマトを突き刺して表面を軽く炙る。

 

スルスルっと薄皮がむけます。熱い時は水で手を濡らしながらむいてください。

 

ザクザク一口大にカット。

 

材料整いました。

 

お湯をたっぷり沸かして、パスタを茹でます。束ねてねじって持って、、、

 

一気にお湯に入れます。ねじって入れるとパスタがバラバラーっとほぐれます。

 

茹でている間に鍋にオイルとニンニクを入れて中火にかける。
(*パスタの茹で時間が短い場合は、ソースを作り始める時間を調整してください)

 

ニンニクがチリチリしてきたら、タマネギを炒める。

 

タマネギが少ししんなりしたら、トマトをイン。

 

ツナもイン。

 

ざっくり混ぜ合わせる。

 

茹で汁を入れて、、、

 

塩胡椒で味を調整し、ほとんどトマトスープかというくらい汁っぽい状態に仕上げる。

 

茹であがったパスタをイン。

 

トングでグルグルよく混ぜる。混ぜているうちに汁っぽかったソースにとろみが出てきて、パスタによく絡んできます。

 

最終的にはスープからこんなにとろりとしたソースに。

 

うつわの真ん中にこんもり盛り付けて、、、

 

お好みでチーズやハーブを散らして、いただきます!

 


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