「はじめの一歩の踏み出し方。」ライター矢島美穂

この「外の音、内の香」が、私だけのものではなく、
色々な人があちこちで、 見つけてきたことを持ち寄る「場」になればいいなあと思っています。

そこで、年齢やキャリアに関係なく、 その人の視点だからこそ見つけられたもの……。
そんな発見のワクワクをリレー形式で綴ってもらうコンテンツ「ライターズ・マルシェ」を作りました。

次なるライターは矢島美穂さんです。

私の主宰する「ライター塾」に参加してくれた方。
テキパキとして、頭の回転が早く、目をキラキラとさせて語ってくださる姿が
とても印象的でした。

7歳と4歳の娘さんのお母さんでありながら、書くことが大好きで、
2年前からウェブライターの仕事をされています。

ライター塾のすぐ後に「おへそ的、買い物のすすめ展」にも足を運んでくれ、
なんてフットワークが軽い人なんだ!と、驚きました。
でも当のご本人は「びびりんぼで、こんなことは珍しいんです」と語ります。

しばらくして、ご自身でラジオの配信もしていらっしゃると知りました。
早朝、家族が起きる前に、感じたこと、見たこと、知ったことを自分の言葉で語る……。
私も聞いてみましたが、とても声が美しくて心地いい……。
お話の内容も、さりげなく、でも深く、
なるほど〜と聞き入りました。

「びびりんぼ」と言いながらも、何かを求め、何かを知りたいと願い、
自分が少しずつ変わりたい、と願っている人は、
光を発しているように見えます。

矢島さんがまとう光はいったい何なのか?
このライターズマルシェで綴ってくれる文章を、私も楽しみにしています。

では、まずは矢島さんが、どんな人で、何を書きたいのかを伝えてもらいましょう!

 

 

はじめまして。
今回より新しいテーマ「はじめの一歩の踏み出し方。」で連載をお送りしていく、
矢島美穂です。

まずはじめに、この連載に至る経緯をご説明するために、
少し私についてのお話にお付き合いください。

私は石橋を渡る前に、
叩いて叩いて、ついには叩き割ってしまうような性格です。
興味の範囲は比較的広く、フットワークも軽い方だと思うのですが、
「ここぞ!」という場面を迎えたときほど及び腰になり、
自分の中で言い訳や逃げ場を用意してしまう―。

「これが私」とその性格を受け入れている一方で、
常に「このままでいいのかな?」という迷いが心にくすぶったまま・・・
気付けばウン十年の時が過ぎてしまいました。

その一方で、何気ない物事に小さな興味や可能性を見出した瞬間、
まるで近所へと散歩に出かけるかのように
自然に、そして軽やかに新たな世界への挑戦を始める人もいます。
少し前までは、「これからの人生、どうする?」なんて
コーヒー片手に一緒に話していたのに、
気付くとペダルをスーッとこぎ出して、その姿ははるか先へ―。

そんな風に「歩みを進める人」と「自分」は、一体どれほど違うのでしょう?

人生はいつもぶっつけ本番で、「初めての経験」や「初めての選択」の積み重ね。
自分とは程遠く思える憧れのあの人にとっても、それは平等なはず―。
もし違いがあるとすれば、
「ここぞというときの一歩を逃さず、実際に踏み出したかどうか」が
一つのポイントなのではないかと思いいたりました。

涼しい顔をしてくスイスイ生きているように見える人だって、
実は迷い戸惑い立往生しながら、
「えいやっ!」と海の底深くに沈む碇(いかり)を振り切るかのように
やっとこさ歩みを進めたのかもしれません。

だからこそ、いろいろな方にお話を聞いて、そのヒントを探ってみたい―。

そこで一田さんにご相談した企画が、
今日からお送りする「はじめの一歩の踏み出し方。」だった、というわけです。

「何をそんなに怖がっていたんだろう・・・」
あとから振り返るとそんな風に思えることも意外と多いものですが、
それもこれも、「はじめの一歩」があったからこそ言えること。

誰かの大きな一歩、小さな一歩、軽やかな一歩、行きつ戻りつした一歩。
そんな様々な「はじめの一歩の踏み出し方」を紐解き、手元に引き寄せてみたい。
そうしてお届けしたインタビューのかけらが、
読んでくださる方の、より自分らしい明日や未来を迎えるための
少しの勇気とヒントにつながればいいな、と思っています。


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