運転が苦手な私が、思い切ってチャレンジした、松本から愛媛を目指す母娘ふたりロードトリップ。
当時娘は2歳。
前回は、ちょっと心を開いてみたら、新しい世界も広がったよという話を書かせていただきました。
さて、目指す愛媛県西予市まではあと少しです。
松本を出発してから5日かけて、宿泊したり行ってみたかった場所を訪れたりしながら進んできました。
ここまでの道のりは、多治見→京都→淡路島→高松→女木島→高松→三豊→松山、とこんな感じ。
高松まできたら西予はすぐそこかと思いきや、意外に遠かったので道後温泉でひと休みです(あー、気持ちよかった!)
ところで、こんな旅の話をすると、目を丸くして驚かれることがよくあります。
「運転が苦手なのに」「2歳の娘を連れて」「母親ひとりで」「片道約760キロを!」
こうやって羅列してみたら、そりゃあ無謀だと思われる方もいらっしゃると思います。
というより、私自身が「なんて無謀な!」と思ってしまいます。
やってみたいなという純粋な願望が湧いた時、それに続いて「でもこんなにも大変だ」とか「お金がないし」というように、出来ない理由がバババーっと浮かんでしまうことってありますよね。そして、やっぱり自分には無理だからやめておこうとなってしまうのです。誰でもこれまでしたことがないことにチャレンジするのは大変なこと。面倒くさいなという気持ちにもなります。でも、今回、私はそれを避けたいと思っていました。だって、やってみたいと思ってしまったんだもの。自分の願いを叶えてあげられるのは、自分しかいない。だったら、やれない理由を探すより、どうやったらできるかを考える方が楽しい。そこで、1日に運転する時間を2−3時間と決めて、自分のペースで無理なく進むことにしました。
とは言え、出発の前日までドキドキしていた私がきちんと面倒くさがらずにこの旅を始めることができたのは、約束をしたからです。
ひとつめの約束は、愛媛で待っていてくれる友達との約束です。
友達は、せっかく私が来るならと、1週間後の週末に写真講座を企画してくれたのです。
私が写真の撮り方を教える。そして、写真の撮り方を習いたいという人が集まってくれる。
だからどうしても、その日までに愛媛にたどり着かなくてはいけなかったのです。
もうひとつは、Instagramで宣言をすること。
出発の1週間前に投稿した文章には、こんな言葉が綴られています。
「せっかくなのでローカルの方に出会いたい。その場所だからこそ撮れるものをたくさん撮りたい。子供がいても新しいチャレンジができるって信じたい。今のところ、今週末出発でルートは未定(多治見と奈良には寄りたいな)さあ、どんなことが起こるんだろう?今は白紙の物語がどんな風に展開していくかは、ここでシェアしていけたらと思っています。」
これを書いたことで、自分にプレッシャーをかけて、やらざるを得ない状況に追い込むことになりました。
でもこの宣言は、旅に素敵な影響を及ぼしてくれたんです。当初思ってもみなかったことでしたが、この旅を続けて旅のもようを毎日Instagramで報告するうちに、興味を持ってくださる方が日に日に増え、応援メッセージを頂くようになりました。Instagramで見てくださっている方からのコメントに励まされ、母娘ふたりで旅をしているのだけど、その後ろにはたくさんの方がついていてくれている、そんな温かい気持ちで毎日を過ごすことができたんです。
本当なら、自分と約束をして、その約束をきちんと守って願いを叶えてあげられるのが大切。
だけど、自分との約束を守るのが難しいと感じているなら… 誰かと約束することで、結果的に自分との約束が守られるという手段を使うのもひとつの方法かなと思っています。