私が楽しめば、世界はハッピーな色になる!

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このコンテンツ「もっと早く言ってよ!」は、ずっと前から知っている、と思っていたことなのに、
この年齢になって「あ、そうか!」とやっとわかった気がする体験を、50代の私が、20代だった私に伝えるつもりで綴っています。

 

ノリコさんは、ずっと「びびりんぼ」だと言っていましたよね。怖がりで心配性。どんなにいいことが起きたとしても、「これから下り坂だったらどうしよう?」と先の心配ばかりして、「今」を楽しめない……。

私もずっとそうでした。でもね、最近やっとわかってきたことがあります。それは、「私が楽しめば、世界はハッピーな色になる」ということ。
なにかちょっといいことがあって、それを「うわあ、嬉し〜」と喜べば、1日が丸ごとハッピーになるでしょう?
でも、「これから悪いことが起きるかもしれないし……」と「ちょっといいこと」の前をスルーしてしまったら、「ちょっといいこと」は、たちまち色褪せて、なかったことになってしまう……。
同じ「ちょっとのいいこと」を手の上にのせたなら、それを抱きしめて、無限大にその幸せを広げてしまった方がずっといいと思わない?

先日、大手会社を辞めてものづくりをしている方の取材をさせていただきました。「会社を辞めるとき、不安じゃなかったですか?」と聞くと「不安なんてぜんぜん考えなかったですね。こんな楽しいことをずっとやれるんだから」とニコニコ笑って答えてくれました。
ものづくりで食べていくって大変なことです。
「ものを作る」というのがA面だとしたら、「お金を稼ぐ」というB面がついてくる……。でも、レコードプレーヤーの上にA面を上にして針を落とせば、大好きな音楽をずっと聞いていられます。
私のように心配性の人は、すぐにB面のことばかりにとらわれがちだけれど、考えてみれば、「好きなものを作る」ってなんて素晴らしいことか! だったら、そっちを思い切り味わえばいい……。

ノリコさんは、手放しで喜んでしまったら、その後もし悪いことが起こったときにショックが大きいから、「心配なんです」と言いながら、「もしも」のときの心の防御をしているんだよね。でもね、それってブレーキを踏みながらアクセルをかけているってこと。
私は、そろそろブレーキから足を外そうかなと思っています。嬉しいことが起こったら、「うっほほ〜!うれし〜」って喜んじゃおうと思う。自分を幸せにするのは自分自身。そうやって小さな喜びを、体全体で感じて、
うほうほすれば、人生後半はすごくハッピーになれるんじゃないかと思っています。

そしてね、たとえ悪いことが起こったとしても、それは「悪いこと」じゃないかもしれないよ。自分の思い通りにならないことが起こっても、人はそこからいくらでも学ぶことができる……。私はいろんなことを怖がるあまり、すべてを「うまくやろう」とし、「悪いこと」を極力避けてきました。でも、がび〜ん!と心痛めることに出会っても、「だったらどうしよう?」と考えて、どんな人でも必ず立ち上がります。そして、立ち上がったときには、ひとつ賢くなって、ひとつ力強くなって、ひとつ大きくなれる……。

今日起こる「いいこと」で、自分自分をハッピーにしてあげる、ってなかなかいいことだと思います。ノリコさんもやってみたら?
私は、これから「あ〜、うれし」とつぶやける日々を送りたいなと思っています。


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