「自信がない……」を乗り越えるために必要なのは「本気」になること。

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このコンテンツ「もっと早く言ってよ!」は、ずっと前から知っている、と思っていたことなのに、この年齢になって「あ、そうか!」とやっとわかった気がする体験を、50代の私が、20代だった私に伝えるつもりで綴っています。

ノリコさんは、ずっと「自分に自信がなくて」って言ってるよね。
そして、「いったい何歳になったら、自信を持って生きていくことができるんだろう?」って思っているでしょう? 私もずっとそうでした。
でも、歳を重ねるに連れてわかってきたのは、「何かの条件がそろえば、自信が持てる」わけじゃないってこと。

本当にやりたいことは、自信がなくたって、不安だってやるんだよ。つまり、自信を持つって「自分を信じよう!」って腹を括ることなんじゃないかなあ。

今、日本ではラグビーのW杯で盛り上がっています。先日のアイルランド戦には、なんと世界ランキング2位のアイルランドに勝利! 試合の前に監督のジェイミー・ジョセフ氏はこう言ったそうです。

「誰も僕らが勝つとは思っていない。
誰も接戦になるとも思っていない。
誰も僕らがこんなに何かを犠牲にしたかなんて知らない。
だから、僕らは自分を信じよう」

 

私はこの言葉を聞いてボロボロ泣きました。
周りの誰もが勝つと思っていない。つまり誰もその実力を信じてなくて、「できる」と思っていない。なのに、自分たちを信じることができるなんて!
もちろんその影には、「周りの誰もが知らない」ほどの練習があったのでしょうけれど、「信じる」力って、すごいなあと思ったのでした。

たぶん、「どうしたら自信が持てるのか?」とその方法を探すよりも、「自分を信じて続けられるほど好きなこと」を探す方がずっと近道なのだと思います。
できるはずがない、自分の力を超えた「あのこと」を、どうしてもやりたい、と思ったなら、どうしたら一歩を踏み出せるか、どうしたら近づけるか、どうしたら手が届くかと、一生懸命考えるはず。そして、どんなに怖くても、不安でも、エイっと思い切れるのだと思います。

「自信がない」自分を乗り越えるために必要なのは、「本気」なのかもしれませんね。

 

 


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