この春、ずっと前に買って、お客様用にとしまいっぱなしにしておいた
汲み出しを、ふだん使いにすることにしました。
もう15年以上前に、福岡の「ふくや」さんで買った古伊万里です。
真っ白で端正な佇まいが美しくて、
金継ぎの景色も素晴らしく、一目惚れして、5客をエイっと買った日を
昨日のことのように思い出します。
勿体無くてずっと使えなくて、
特別な日だけに取り出しておりました。
でも、あまりにも出番が少なくて、これじゃあ持っている意味がない、
とじゃんじゃん使うことに。
蓋つきの器は、ちょっとスペシャルな感じがして、
食後にこれでお茶を入れると、なんだか普通のお煎茶までが上等になったみたい!
食後のひと時までも上等になる気がします。
器の力って、やっぱりすごい!
昔の器は、考えて作られていたんだなあと思います。
というのも、サイズ感がちょうどいい!
私が今まで使っていたものは、やや小ぶりで、
和菓子1個を食べると、お茶を継ぎ足さないと物足りませんでした。
でも、この器なら、多すぎず少なすぎずの程よい量なのです。
お茶の色も美しく見えます。
使ってみないとわからないことって、いっぱいあるんだなあと
改めて実感しました。
昨日のお茶請けは、島根の名産「薄小倉」。
氷みたいなしゃりしゃりしたお菓子で、
Dajaの板倉さんに頂いてから、大好きなお菓子になりました。
私は食後にちょっとだけ甘いものが欲しくなる人なので、
いつも日持ちのする和菓子を常備しています。
大好きなのは、何と言っても「とらや」の小倉羊羹!
高価なので、薄〜く切って、ちょびちょびいただきます。
先日は、もなかをいただいて大喜び!
お茶1杯でちょっと幸せな気持ちになれる……。
そんな食後のひと時は、私にとって宝物です。
みなさま、素敵なティータイムを!