生活の中に「終わり」と「始まり」をつくる。

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春だというのに肌寒い日が続いています。
今日は少し暖かくなるのだとか。

春は節目の季節です。
菜の花やふきのとうなどほろ苦い野菜を食べて、冬に溜まった毒素を出したり、
春を迎える我が家の行事、文旦でジャムを作ったり。
冬物を洗濯して、衣替えをしたり。

私は自称「けじめ好き」です。
1冊の本の入稿が終わると必ず、近所の鍼灸の先生のところへ行って、
体を整えてもらいます。

忙しさがひと段落するといつもより丁寧に掃除をして、
シーツを洗って、ベッドの下に掃除機をかけます。
そして、まっさらな気分に戻るために、白い花を飾りたくなります。

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きっと私は、暮らしの中に「終わり」と「はじまり」を作るのが好きなんだと思います。
一旦エンジンを止めて、一休みして、「けじめ儀式」をあれこれやって、
新たな気持ちでまたエンジンをかける……。

そうすると、今までとは違った風景が見えてくる気がします。

1か月に1度髪の毛を切りに行くのも「儀式」の一つ。
早速先日行ってきました。
もう10年以上通っているサロンの若林さんは、私の髪質から髪の生え方までを熟知していて
座ってちょっと雑談しただけで、私の小さな望みを察知して切ってくれます。

先日も「ここが広がるんですよね〜」という声を聞いて、
今までより、多めに髪の毛をすいてくれました。
だのに、私は帰って鏡を見て「むむ〜、前の方がよかったなあ」と思ったのです。
「ちょっと切りすぎだよなあ」って。

でも、1週間ぐらいすると、ちょうどよくなってきます。
「ああ、やっぱり若林さんは正しかったんだ」と思い知ります。

毎回髪の毛を切るたびに、
自分が「これがいい」と思っていることなんて「思い込み」に過ぎないんだなあと思います。
他の人が冷静な目で「これがいい」と判断してくれることの方が
ずっと確か。

頑固な私は、自分の「いい」に固執して、
なかなか誰かの「いい」を受け入れることができません。

毎月の美容室通いは、「思い込み」を手放す大切さを教えてくれます。

 

新しい1週間が始まる月曜日も、再起動の日。
窓を開けて風を入れて、張り切って出かけます!

 

みなさま、いい1週間を。


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