
今朝、ウォーキングで外に出たら、
西の空の雲間に、まんまるな月がぽっかり浮かんでおりました。
今日は少し寒さが緩んだような気がします。
あっという間に1月が終わって、2月になりましたね。
みなさま、いかがお過ごしでしょうか?
さて。
週末土曜日は、品川へ。
コクヨさんが元オフィスとして使っていた建物を
「働く、暮らす、学ぶの実験場」として開放している
「ワーク&ライフ」開放区なるところへ行ってきました。
品川なんて、めったに降りない駅だから、方向がわからなくてキョロキョロ。
とても立派な建物で、中のインテリアも素晴らしかったなあ〜。
ここで開催されていた「ライフスタイルエキスポ」でのトークイベントに誘っていただき、
登壇してきました。
「最近やめたこと、捨てたものはなんですか?」というテーマで、
「平安伸銅工業株式会社」の代表取締役、竹内香予子さんと、
ブックディレクターの幅允孝 さんとお話ししました。

もうね〜!
MCを務めてくださった幅さんのお話しの回し方が素晴らしかったのですよ!
さすがです!
たとえば……。
私が自己紹介で「暮らしのおへそ」の話をすると、
『おへそって、いい名前ですよねえ〜。
身体感覚と繋がっているところがいい」と話を継いでくださる……。
そして、今AIが注目されているけれど、
AIには残念ながら身体感覚がないということ。
AIは、過去には強いけれど、未来には弱いということ。
たとえば、「おいしい」という感覚は、
どこかの誰かがweb上で言っている「おいしい」を拾い集めて説明できるけれど、
それは、自分の体から出た感覚ではないから、
本物ではないということ……。
と話を広げてくださいました。
そこからのトークでも、
私の拙い話を、まったく違う角度から変換し、説明してくださるので、
話した私自身が「なるほど〜」と感心してしまうほど、
内容が深くなっていくのです。
やっぱり幅さんってすごい!

会場はゆったり座わることができる椅子が並んで、とても素敵な空間でした
でも、どんな話をするかは、ほとんど決まっていなかったのです。
なのに、幅さんは、私の話からも竹内さんの話からも、
ごく自然に、何かを引っ張り出し、それをご自身の知識につなげて、
滑らかに語ってくださいます。
それは、幅さんの中に、たくさんの知識が詰まっているからこそ。
するすると、まるで水が流れるように、「何か」が出てくる……。
準備しなくても、頑張らなくても、
アウトプットができる……。
そんな姿を見て、
ああ、幅さんは普段から、たくさんの本を読み、考え、真実を見つける、という
時間を過ごしていらっしゃるのだなあと感じました。
幅さんは、京都と東京との二拠点生活を続けていらして、
昨年、本格的に京都で過ごすようになったそう。
その理由が「東京では長編の小説などをじっくり読めないから」だと、
控え室で話してくださいました。
そして、「やっぱり人って、生き方、暮らし方が出ちゃうんだ」
と改めて思ったのでした。
立派な人になろうと努力して、
何者になったらいいのかと、ゴールを設定して、そこへ辿り着こうとするけれど、
たどり着いた先の姿は、「部長」とか「料理家」とか、「作家」とか、
単なる名前でしかありません。
でも、そこへ辿り着くまでに、
試行錯誤した仕事の経験や、
野菜や肉や魚を使い、切って、焼いて、煮込んだ料理の最中に見たものや
文章を書くために、悩んで、迷って、やっと見つけ出した真実や……。
そんなプロセスは、その人の中に降り積もって
自然にぽろりと外に溢れ出します。
その「ぽろり」こそ、本物なのだなあと思ったのでした。

だから私にできることは、
今、目の前にある時間を、淡々と過ごすこと。
本を読み、仕事をし、ご飯を作り、人と会い、おしゃべりをする。
そのひとつひとつが、
何年か先、私の中からぽろりと出る……。
ゴールを見つめるのではなく、今自分の手先にあるものを
じっくりちゃんと見ようと思った週末でした。
いつもとは違う人との体験は、
いつもと違う心のパーツを動かしてくれますね。
みなさま、今日もいい1日を。