「その人のことをわかって書くなんてできない……」と打ちひしがれる日

ぐんと冷え込んできましたね。
スヌードと手袋を準備して、玄関を開けると、
真正面にまんまるなお月様。
調べたら、今日12月5日の午前8時14分に満月を迎えるのだとか。
今年最後の満月で、ゴールドムーンと呼ばれているそう。

そんな月を追いかけながら、「さむっ」と言いながらウォーキングに行ってきました。
みなさま、いかがお過ごしでしょうか?

我が家では、ガスと灯油ストーブ、
毛布と湯たんぽなど、冬本番のグッズを総動員しております。

そんな中、執筆Dayが続いています。
さくさく原稿が書ける日もあるけれど、
「う〜ん」と筆が止まって、にっちもさっちもいかなくなる日もあります。

すると、どんどん自信がなくなってきて、
「そもそも、2〜3時間だけ取材に行って話を聞いて、
その人のすべてがわかるはずもないんだよな……」
と、途方に暮れてしまいます。

誰かの人生を理解して書くなんて、
本当はできないことなんだよな。

私が聞いたことなんて、氷山のほんの一角で、
その下には、膨大なその人の人生がつながっているんだよな。
それをわかるなんて、とても無理なことなのかもしれない……。

なのに、絞り出して書くことに、意味なんてあるのだろうか?

取材して書く、ということの限界を感じ、
自分が誰かのことを理解する、という大それたプロセスに打ちのめされ、
足が止まってしまいます。

どんな人でも、こんなふうに
「私の仕事に、意味なんてあるのかなあ?」
「私には、この仕事をやり通す力があるのだろうか?」
と不安になってしまうことがあるのではないでしょうか?

でも……。
どんなに打ちのめされても、締め切りは待ってくれないし、
原稿は仕上げなくてはいけません。

そんな時、「そもそも、私はどうしてこの仕事をやりたいと思ったんだっけ?」
と最初に戻ってみます。

素敵な人に出会って、「わあ、あの人のこの暮らし方、この人のこの考え方、素晴らしい!」
と感じたら、誰かに伝えたくなる……。

誰かにあってワクワクと心が躍った!
たったそれだけが、私の書く種になっています。

書けないところにフォーカスするのではなく、
私が見つけた小さな種を書くしかない……。

「できないこと」を拾い上げたら、果てしなくその量は増えていき、
自分のちっぽけさでは太刀打ちできないと
絶望するしかありません。

唯一の抜け出す方法が、
そのちっぽけさに争わず、「わからないことがある」ことを否定しないこと。
「わからない」ことを「わかる」にひっくり返すには
膨大な時間が必要だし、いつになったら「わかる」のか、
そのゴールなんて見えません。

「できたらやろう」だと前に進むことができない……。
「できないまま」進むしかないのです。
だったら、どんなに小さな粒であっても、
「ワクワクしたことを伝えたい!」という事実を手に
歩き出すしかないんだよなあと、
自分で自分を励まします。

この苦しみを、十分に味わいながら、
絶望しながらも、小さな粒を拾い上げる楽しさを手に
原稿がんばろう!
と思います。

エイエイオ〜!(笑)

みなさま、今日もいい1日を。

 

 

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