原稿佳境につき、暮らしの省エネ運転を発動!

酷暑の中、庭に涼やかな桔梗の花が咲きました。
さっそくひと枝切って生けてみました。

この時期、お花が持たないのは、水の温度があがるから。
花屋さんにキッチンハイターを1滴いれておけばいいよ、
と聞いてから、真夏にも庭の花を部屋で楽しめるようになりました。

みなさま、いかがお過ごしでしょうか?

私は、いよいよ「おへそ」の原稿が佳境に差し掛かり、
生活はすべて「省エネ運転」に切り替えています。
買い物もほとんど行かず、家にあるものでなんとかし、
新しいことを何か始めるのは、しばし封印。

もちろん、ず〜っと原稿を書き続けると
集中力がなくなってくるので、
適度に合間にオーディブルを聞いたり、
youtubeでテニス動画を見たり。
放っておいてもできるので、白花豆を煮たり、
シーツを洗ったり。

ず〜っとパソコンの前に座っていると、
だんだん効率が落ちてくるので、
適度に間に「時間がかからない違うこと」を挟み込み、
原稿といったりきたり。
「自分を飽きささない」工夫が大事。
ただし、寄り道に夢中になりすぎると、
戻ってくるのに時間がかかるので、
「帰ってきやすい」気分転換を、自分で見つけるのが大事だなあと思います。

先日の夕飯は、少し前に後輩の家に遊びに行って教えてもらったチキンとじゃがいもの蒸し焼き。
昼間から、鶏もも肉を塩麹につけておき、
じゃがいもをチンして柔らかくして、
ストウブの鍋に、オリーブオイルとニンニクを多めに入れて香りを出し、
肉を入れて蓋をして、じっくり蒸し焼きに。
ほぼ火が通った頃にじゃがいもを加えます。

これがシンプルなんだけれど、めちゃくちゃおいしい!
上の写真のピンク色に見えるのは、
少し前に道の駅で買った、赤いじゃがいもです。(名前を忘れてしまった)

ただし……。
こんな中でもテニスのレッスンには必ず出かけていきます。
先週は、いつもプライベートレッスンは1時間なのですが、
何度か雨で休みになったため、2時間ぶっとうしに。

いつもの倍、時間があるので、
「できないこと」をじっくり教えてもらいました。

テニスで面白いのは、コーチが「こうやってみて」
と指導してくれる方法が、
ある人にとって有効でも、違う人にはまったくうまくいかないことがあるってこと。

「ラケットを上から円を描くように、下に回して振ってみて」
と言われて、ホームランになってしまう人もいれば、
ちょうどいいスピンがかかるようになる人もいます。

その人の打つ癖、体のつくりなどによって、コツが違うよう。

もうひとつ、いつも「すごい!」と感動してしまうのが、
上手に打つために、一見まったく関係ないような、「体への意識」のスイッチを押すということです。

よく、鍼灸に行くと、足首が痛いと言っているのに、肩に鍼を打たれることがあります。
そんな感じ……。

先週のレッスンでは、私の苦手なサーブでのコーチのアドバイスが
「ラケットのグリップの底を相手に見せながら打ってみて」
というものでした。
「え〜。そんな手の形で打てるかな?」
と思いながらやってみると……。
見事にパカ〜ンと当たって、ナイスサーブが向こうのコートに飛んでいきました。

グリップの底を相手に見せようとすると、
自然に肘があがり、
頭の真横をまっすぐ腕が通って、ボールを打てるというわけ。

体のどこにどんな意識を向けるかで、
打ち方が変わってくる……。
つまり、「こんなボールを打ちたい」と思った時、
意識するのは「打ち方」ではなく、「体のパーツの動かし方」であるということです。

こうやって、ちょっとずつちょっとずつ体で「わかっていく」プロセスが
めちゃくちゃ面白い!

一度うまくいったことも、次のレッスンになるとまったくうまくいかなくなることもあります。
一歩進んで二歩下がる……。
なかなか進まないからこそ、病みつきになります(笑)

さあ、今日も原稿がんばります!

みなさま、今日もいい1日を。


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