「スイッチインタビュー」で入江選手の言葉に「頑張る」ことを考える。

朝から雲ひとつない青空。
梅雨がどこかへ行ってしまい、夏がやってきたようです。
朝、ウォーキングに行ったら、
カラスウリの花が咲いているのを見つけました。
白いもしゃもしゃとしたこの花が、カラスウリだ、と知ったのは
秋になって赤い実を見つけたとき。
「そういえば、ここにもしゃもしゃの花が咲いていたなあ。
なんの花かなあと思ったんだったなあ」と思い出し、
「そっか!」と、赤い実ともしゃもしゃが繋がったのでした。
季節をまたいで、こんな発見をすることにワクワクします。

 

みなさま、いかがお過ごしでしょうか?
少し前、「NHKプラス」で、「スイッチインタビュー」を見ました。
水泳の入江陵介選手と、ミセスグリーンアップルの大森元貴さんの対談の回です。
おもしろかったなあ〜。
このスイッチインタビュー、まったく違う世界に生きる人同志が語り合い、
そこには必ず共通する何かがあるので、見るたびに「なるほど〜!」といろんなことを考えさせられます。

世界一、背泳のフォームが美しいと言われている入江選手が語っていたのは、
「なるべく無駄をなくして、気持ちよく泳ぎたい。そう思っていたらあの泳ぎになりました」
ということでした。

そっか〜!と思いました。
頑張って泳ぐのではなく、気持ちよく泳ぐ……。
それって、なかなか難しいよなあと……。

もしかしたら「頑張ること」の方が簡単かもしれません。
自分の足りていないところをリストアップして、
自分が手が届かないところに手を伸ばし、
頑張って飛ぶ!

それで、飛ぶ高さがどんどん伸びることもあるけれど、
ずっとそれをやり続けていると、やがて疲れてしまいます。

たぶん、頑張って飛ぶ時期も必要なのだと思います。
それが身についたとき、
考えなくても、力を入れなくても、「そこ」に手が届くようになります。
それが「気持ちよく泳ぐ」状態なんじゃないかなあ。

今、私はテニスをめちゃくちゃ「頑張って」おります!
「手首を固定して」「腕だけで打たないように」
など、気を付けるところを考えながら、全力でコートを駆け回る!
だから毎回ヘトヘトです。

でも、ふとある時、あれこれ考えなくても、自然に腕を振っている自分に気づく……。
まだまだだけれど、10球に1球ぐらい、
な〜んにも考えずに、スコ〜ンと飛んだときの嬉しいこと!

文章を書くことも同じかも。
若い頃の方が、原稿を書くことがめちゃくちゃ苦しかったなあと思い出します。
どう書くかわからなくて、悩んで、書き直して……。

今ももちろんあれこれ迷うけれど、
そのプロセスそのものを、楽しいなと感じられるようになりました。

きっと料理でも、会社での仕事でも、子育てでも、同じなんじゃないかなあ〜。

何度も経験を積み、繰り返していくうちに、ふっと風がふくようにラクに気持ちよくなる。
そんな体験は、歳を重ねることのご褒美なのかもしれません。

「頑張る」ことの先に「気持ちよさ」があるとしたら、
頑張ることも、ただただつらいだけでなく、お楽しみに変わるかも。

次回のスイッチインタビューは、あの「国宝」の主演、吉沢亮さんと歌舞伎役者の中村鴈治郎さんなのだとか。
こちらも楽しみ!

みなさんの「気持ちよさ」はなんですか?

今日もいい1日を。


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