風はひんやりして、なかなか春一色とはならないけれど、
あちこちにその気配を感じるようになりました。
足元に小さな花が咲いているのを見つけると、
なぜかとても懐かしい気持ちになります。
たぶん、幼い頃に、原っぱや土手で花を摘んだ思い出と
どこかでリンクするからなのでしょうね〜。
祖母の家の近くにあった田んぼでレンゲ摘みをしたなあとか、
学校の帰りにオオイヌノフグリが咲いていただなあとか……。
都会でも、まだ暮らしの周りにそんな自然がいっぱいあったことが、
そんな記憶のリンクを育ててくれているんだなあと思います。
みなさま、いかがお過ごしでしょうか?
さて!
いよいよ今週末に、初めての「外の音会」を開きます。
仕事の合間にその準備を進めながら
だんだんドキドキしてきました。
いつものライター塾は6名という少人数なのに対し
今回は40名という大人数だし、
ライター塾は、参加者のみなさんとの会話のキャッチボールで進めていくのに対し
今度は1時間半すべて、私がひとりでしゃべらないといけないし……。
面白く話せるだろうか?
参加してよかった、と思ってもらえるだろうか?
と不安になって、
「は〜、大丈夫かなあ〜」と弱気になったりします。笑
心をちょっと落ち着けるために、
こんなものを買ってみました。
みなさんに、声がよく聞こえるように、
マイクつきの骨伝導イヤホンです。
こんな道具で、イベントの良し悪しが決まるわけではないのですが……。笑
そんなとき、以前にもここでご紹介した尾石晴さんの
「学びの引き出しはるラジオ」で、
「そうそう、そうなのよ〜」というお話を聞きました。
「#1687 就活の悩み 配属ガチャを回す がむしゃらに働くか問題」という回です。
就活中の大学院生さんが、
新卒で、勤務地確定の職種別確定で就職するのは、自分の可能性を狭めることになるか……
という質問をされていて、
ハルさんが、またまたキレッキレの回答をされておりました。
どこに配属されるかわからず、モヤモヤするより、
確定されていて安心して就職したい。
でも、そうすると自分の可能性が狭められる気がする……。
そんな気持ちもよくわかりますよね〜。
この状態をハルさんは「不確実性の問題」と取り上げられていました。
「不確実」ということはストレスになるけれど、
「不確実」だからこそ、手にできるものがあるって……。
「決まっていないということによって、私たち自分の未知のことに触れることができる」
「不確実であるがゆえに、自分の違う一面を見つけることができる」
ほんとにその通りだなあと思いました。
「やったことがない」という状態。
不確実って、しんどいんですよね〜。
なぜなら先が予測できないから。
やってくる状況に合わせて、自分を変えていかなくちゃいけない。
それがしんどい……。
確実に先が見通せたら
今のままの自分で「きっとやっていける」と安心することができます。
でも、予測不能の「しんどさ」によって、
私たちは筋トレをするように、自分の伸び代を伸ばし、
自分の中に「ない」と思っていたものが、実は「あったんだ!」と知ることができます。
ラジオの中でハルさんがなにげなく語られた一言も印象的でした。
「人って、環境によって生かされているから」
そうなんですよね〜!
自分の力で生きている。
自分を磨いて、その力を使って生きている
って思いがちだけれど、
実は、それはほんの一部で、
私たちは、職場や家族や仲間とのつきあいなど
周りにある「環境」によって、
自分を発見したり、適応しようとがんばったり、
これは違うと反抗したり……。
そうやって「生かされている」んだよなあ〜。
だとすれば、自分をそんな「環境」の中に放り込む……。
つまり、やったことがないことをやってみる、
という体験はとても大切なんだよなあ〜と思います。
だからこそ、私の初めての試み「外の音会」でも、
ドキドキするし、不安だからこそ、
いろんなものを得ることができるかもなあ〜。
そう自分を励ましながら、準備を続けたいと思います。
ご参加くださるみなさま、お会いできるのを楽しみにしております。
今回は予定が合わなかったみなさま、1回目をやってみた結果にもよりますが
できれば「外の音会」を続けていきたいと思っています。
その際はよければぜひ!
みなさんは、不確実性の中へジャンンプしたことはありますか?
今日もいい1日を。