実家の片付け

ここ最近、父と母が終活のひとつとして、
家の奥に眠っている不要なものを処分しはじめています。
その手伝いをして欲しいと頼まれて、
昨日から実家に戻っています。

ふたりでコツコツ押入れの中などから、いらないものを出してきて、
和室の片隅にあれこれ積み上げてありました。

その箱をひとつずつ開けながら
「ありゃ〜!懐かし〜!」
「でしょ〜」
「うわ〜!これ、まだあったの?」
「そうさ、大事にしまっといた」

と3人で声をあげながら、
「これはいる」「いらない」
「これは、〇〇さんに差し上げる」
など分類していきます。

その場で仕分けして、行き先別に整理しないと
老いたふたりが、あとから手がけるのは大変なので、
ゴミ袋を用意して、
心を鬼にしながらサッサカ進めました。

ひょえ〜!と驚いたのは、
父が海外出張のお土産として買ってきて、
私が幼い頃、エミリーちゃんと名付けてよく遊んでいた
人形がとってあったこと。
寝かせると目をつぶって、カランコロンと音楽が流れます。
その洋服の柄があまりにも懐かしくて涙が出そうでした。

祖母が使っていたワニ革のバッグは、私がもらうことに。
なんてかっこいいのでしょ〜!

断捨離という言葉がなかった時代、
ものを少なくする、という発想さえ存在しなかったのだろうなあ〜。

私のピアノの発表会のしおりまでとってあってびっくりしました。
「こんなものとっといたの?」
と呆れながらも、
それを捨てられなかった親心を思うと、
ありがたいなあ〜、と手を合わせたい気持ちになります。

そう考えると、単純に「ものは減らしたほうがいい」とは言えないのかも。
使わなくても、役に立たなくても、
そこにあるだけで、何十年もの時をへて、
親の心を子供に伝えてくれることもあるのだと
改めて知りました。

そして、今日私が譲り受けたものを見ながら
いつしか「こうやって親子3人で片付けたなあ」
と思い出す日が来るんだよなあと思うと
なんとも言えない気持ちになります。

今日はカーシェアで車を借りて
父のコレクションである飛行機のおもちゃを
売りに行く予定。
「売るとは限らんからな」
とまだ父は言っております(笑)
はてさて、どうなりますやら。

本当は、衣類や本など
まだまだ山ほど片付けなくちゃいけないものがあるのだけれど、
「早めに手をつけておかなきゃ」
とは知っているのだけれど、
なかなかそこまでは手が届きません。

みなさんは、実家の片付け、どうされているのでしょうか?

今日もいい1日を。

ぷぷ。20歳のときのワタクシ

 


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