自分のファンになってもいい ってすごい!

ついこの前までまったく姿を見せていなかったのに、
ふと気づくと、庭のクリスマスローズが次々に咲いていました。
葉っぱの影で、はずかしそうに下向きに咲く花……。
だからこそ「ああ、そこにいたの、あなた!」
と思わず手を伸ばしたくなります。

週末は東京でも雪がちらつきましたが、
日曜日はいいお天気に。
気温も空も忙しく変わっていく春です。

みなさま、いかがお過ごしでしょうか?

先日、私も何度か出演させていただいたNHKの「あしたも晴れ!人生レシピ」を見ていたら
「おへそ」にも出ていただいた、エッセイストの小島慶子さん、
そして、作家の村山由佳さん、
さらに、私は全然存じ上げなかったのですが、兵庫県のお寺の僧侶、松山照紀さんが
「人生後半の宿題」というテーマで語り合われていました。

何気なく見ただけだったけれど、
その話がすごく面白くて、
途中からノートを取り出して、メモし始めました。

特に松山照紀さんの言葉が胸に響きました。

松山さんは、大学生だった20歳の頃、予期せぬ妊娠で結婚。
その後離婚してシングルマザーに。
看護師として働きながら子供を育てていたところ大病を。
その後48歳で出家されたそうです。

小島さんも、村山さんも、自分に自信がなくて、「私」を信じられないというタイプ。
特に村山さんのお話は、
比べるのもおこがましいけれど、同じ「書く」ということを仕事にしているので
「そうそう、そうなのよ〜」と言いたくなることばかりでした。

どんな賞をもらったとしても、
「私、なんか誤解されてる。
私は、今まで読んできた小説を模倣するのが上手なだけなのに、
なんでみんなにばれないんだろう?ってほんとに怖かったんです」。
と語っていらっしゃいました。

あんなにも作家として成功されている方が、そんなふうにおっしゃるなんて、と驚きました。

そんな中で松山さんが語られたのが、
「まずは、自分がいちばんの自分のファンになればいいんですよ」
ということ。

今まで何度か聞いたことがあるこんおフレーズに
今回、なぜか私の中のアンテナがピピピピ〜〜〜ッと反応したのでした。

そっか、自分のファンになってもいいんだって……。
自分で自分のことを「好き」だと言っていいんだって。

優等生体質で、人の目を気にして、
誰かの評価を得なくちゃ気が済まない……。

なのに気にしいで、すぐにくよくよして、
怖がりで、自分を信じきれない……。

そんな私でも、そんな私を好きになっていいんだ!
私が、私のこと大好き!って言っていいなら、
私のどんなところが好きだろう?

そうやってひとつひとつ
好きなところをピックアップしていったら、
「自分」というものが、どんどん輝いて見え始めた気がしたのでした。

松山さんは、こうもおっしゃっていました。

「みなさん、いい自分は掘り起こさないのに、
ダメな自分ばかりを掘り起こすんですよね。
自分を認めるためには、過去のすべてにマルをつければいいんですよ。
そうすれば、もうあとは踊って暮らせますから」と……。

自分を変えなくてもいい。
今のままの自分を、自分で好きになれば、
今までよりもっと、自分の力を発揮できるのかも。
そして、毎日がミラクルにハッピーに変わるのかも……。

これから、自分で自分のファンになる練習を始めてみようと思います。

みなさま、今日もいい1日を。


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