春になったと思ったら、また冬に逆戻り。
東京はさむ〜い日が続いています。
それでも、木蓮のつぼみがぷっくりと膨らみ、
白い花びらが見えてきました。
植物の生命力ってすごいですね。
みなさま、いかがお過ごしでしょうか?
今年は学びの年にしようと思っているワタクシ。
昨日は、「暮らしのおへそ vol29」でもご紹介したミスミノリコさん主宰の
ダーニング教室に参加してきました!
靴下や、ストール、洋服などの虫食いや穴を繕い、繕った後をデザインのように仕立てるダーニング。
以前からやってみたいなあと思っていて、
かつて、本を見ながらトライしてみたのだけれど、
不器用で大雑把な私は
糸がこんがらかってまったくうまくいかず、諦めていたのでした。
ミスミさんが東京でワークショップを開かれると聞いて、
さっそく申し込んだというわけです。

教えてくださったミスミノリコさん。説明もとっても丁寧でわかりやすかったなあ〜
ちょうどその日の夜に平井かずみさんと会う約束をしていて
「私、ダーニングに教室に参加してから、そっちに行くね」
と連絡をしたら
「え〜、私も行く、行く〜」
と、一緒に参加することとなりました。
私が繕いたいと持っていったのが、
「スピネン」のストール。
我が家は古い一軒家で、気をつけていないとすぐに虫に喰われてしまいます。
季節の変わり目には、ちゃんと洗ってしまっておくようにしているのですが、
シーズン中、ちょっとしまいっぱなしにしておくと
ハッと気づくと穴が空いていて「あちゃ〜!」と何度も後悔してきました。
今回持って行ったのは、こんな感じ。
ダーニングマッシュルームという木の土台を内側に入れてゴムでとめ
チャコペンで形を描いて、
毛糸をまず縦に通し、
次に横色と、縦糸に交互に通して、
織物のように仕立てていきます。
一列目と二列目を、すくう順番が反対になるようにすくっていくのですが、
私は、縦糸をグレー、横糸を白にしたので、
見分けがなかなかつかなくて、めちゃくちゃ苦労をしました。
でも、だんだんかわいらしく、織模様が浮かび上がってきて、嬉しさいっぱい!
この小さな穴ひとつを2時間以上かけてやっと仕上げました。
平井さんは、靴下をとてもわかりやすいパキッとした色で繕っていました。
元の靴下とはまったく違う色を選んでも、
こんなにかわいいものなんですね〜。
色や糸の組み合わせ、
丸にするか四角にするか、
でも仕上がりがまったく変わってくるから面白い!
実は、虫食いのストールを何枚か持っていったのですが、
1枚だけしか手をつけられず、
これから家で少しずつやってみようと思います。

こちら、平井さんの靴下
普段は手芸なんて、めったにしないワタクシ。
久しぶりに無心で手を動かす時間は、楽しかったなあ。
フリーライターになって、仕事ばかりしてきて、
こうやって趣味の時間を楽しんだり、
持っているものを繕ってリメイクする……なんて、めったにありませんでした。
ただ、ひたすら前に進んで、新しいものをゲットして、自分を成長させる……。
そんなことにしか興味がなかったような気がします。
でも、「それ」をやったとしても、何かが変わるわけじゃない……。
そんな時間の中にこそ、自分の中にある何かを変えてくれる力があるんじゃないかなあ。
淡々と手を動かし、
穴が空いていたストールに、愛らしいダーニングの模様が生まれる。
その小さな喜びを、味わえる人になりたいなあと思った体験でした。
ミスミさんのダーニング教室は、3月21日にも東京で開催されるようです。
詳しくはこちらで。
みなさんは、手仕事を楽しむこと、ありますか?
今日もいい1日を。