プリンができるまでの試行錯誤

びっくりするぐらい、急に暖かくなりましたね。
あちこちのお宅の庭で、梅の花が満開で、なんだか訳もなくワクワクしてきます。

さて!
一昨日「小さなエンジンで暮らしてみたら」(大和書房)
の重版が決まりました!

嬉しいなあ〜。
たくさんの方がお手にとってくださったおかげです。
みなさま、ありがとうございます。

インスタで重版をご報告したら、こんなメッセージをくださった方がいらっしゃいました。

「季節毎のお料理やお花の話題がよく出てくるのでとても参考になります」

この本は、この「日々のこと」で、毎日コツコツ綴ったことを1冊にまとめているので、
365日の日記になっているのが大きな特徴です。
だから、早春には水仙や梅や新玉ねぎの話題が。
夏にはサルスベリやナスやトマトの話題が。
と季節と共にある暮らしを綴っています。

その季節のまんなかにいると、それが特別なことだなんて
ちっとも自覚がないけれど、
梅の香りを嗅ぐのは今しかないし、
新玉ねぎのレシピをあれこれ考えるのも今だけ。
そう考えながら、パラパラとこの本をめくると、
1日1日がとても愛おしくなってきます。

さて……。
表紙のプリンを見て「わたしも作ってみました〜」と
インスタにあげてくださっている方がたくさんいらっしゃいました。

上の写真は撮影の日に作ったもの。
本の中にも書きましたが、
実は、上手にプリンが作れるようになるまで、試行錯誤がありました。
最初、「暮らしのおへそ」でポルトガル料理研究家の
馬田草織さんに教えてもらったのは、蒸し器で蒸すプリンでした。
ところが……。
我が家には、でっかいせいろしかなく、
それで蒸すと、なぜかうまくいかないのです。

表面が固まっているので、「よし、できた!」と思っても、
お皿の上にひっくり返してみると、
中までまだ火が通っていなくて、ドロ〜〜ッと中身がくずれてあちゃ〜!
次はもう少し長く蒸してみましたが、今度はスが入ってモロモロに。

そこで、幼い頃母がオーブンでプリンを焼いていたことを思い出し
オーブンで作ってみることにしました。

水を張ったバットにプリン液を流し込んだ型を並べて、
140度の低温で40〜50分ほどゆっくり焼きます。
これが、大正解!
お皿の上にひっくり返すと、まさにぷり〜ん!と出てきて美しい!

こうしてやっと失敗なくプリンを作れるようになったのでした。

蒸しすぎてスが入ったプリン。味はおいしいんですけどね〜

さらに、今までは、家にあった耐熱のグラスを利用して
焼いていたのですが、
今回の表紙の撮影を機に、
「冨沢商店」でステンレス製のプリンカップを買ってきました。
さすが、専用の道具!
きれいに熱が回って、美しく仕上がります。

たかがプリンですが、何度作っても失敗なし!
となるまでには、あれこれやってみる時間が必要なのですね〜。

プリン以外にも、私がいつもの暮らしの中で作ってみた
めちゃくちゃ手抜きで簡単で、でもおいしいおかずなども紹介しています。
ちなみに、2月28日の日記でご紹介していたのは、
蒸した豆腐とわけぎと豚肉で作る炒め物でした。

小さなエンジンで暮らしてみたら
もしまだの方がいらしたら、よかったら手に取ってみてくださいね。

 

先日お知らせした「外の音会」もたちまち満席になりました。
こちらもありがとうございます!
お申し込みいただいた方全員にメールをお送りしました。
もし届いていない方がいらしたら、このサイトのcontactからお知らせください。

今日も暖かくなりそうですね。
みなさま、いい1日を。


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