自分の強さと弱さを知る

昨日とうって変わって寒い!
今日は、ゴーゴーと冷たい風が吹く中を、
首を縮めて歩いてきました。
家に戻るとすぐにガスストーブの前に座ってほっ。
暖まると、眠くなってきます。
いかん、いかん!と、ヨガマットを敷いてストレッチを。
体を動かすと、シャキッと目が覚めてくるから不思議です。

集中力をキープするためには体力が必要。
体のエンジンをかけるためには、体操が必要。
朝のルーティンを、三日坊主の私が奇跡的に続けていられるのは、
それが私にとって「必要」だったからなんだなあと思います。

みなさま、いかがお過ごしでしょうか?

いつもはなるべく、庭の植物を部屋に飾るようにしているのだけれど、
さすがにこの時期はなんにもないので、
久しぶりに花屋さんで買ってきました。
春間近のこの時期。
お店には、チューリップなど、春らしい花がいっぱい!
それでも、その中から私はできるだけ、地味〜〜な花を探します。
今回選んだのは、お店の片隅にあったクリスマスローズ。
我が家の庭のクリスマスローズはまだ咲かないので、
一足先に買ってきました。

さっそく生けてみると、やっぱりかわいいなあ〜!
ほんのりピンクでちょっと小ぶり。
我が家は古い家で、砂壁だし、
華やかな花よりも、地味な花が似合うのです。

花だけがきれいより、部屋にすっと馴染んでくれること。
それが花選びのコツかなあと思っています。

さて……。
NHKの番組で、「最後の講義」という番組があります。
以前、この「日々のこと」でも、ヤマザキマリさんの回をご紹介したと思います。
不定期なので、忘れた頃にぽつんと放送される……。
だから見逃してしまいがちで、
先日、NHKプラスで伊達公子さんの回が放送されているのを知りました。

さっそく見てみると、心に染みる言葉がたくさんあったなあ〜。

「迷ったら、やらないよりやる選択をする」
「自分と強みと弱さを知る」

伊達さんがテニスを始めた頃、
スポーツで世界に出ていく選手はまだほとんどいませんでした。
野茂選手が大リーグに挑戦するより前のお話しです。
でも、伊達さんは世界で戦いたいと思った……。

「海外に試合に行くときは、飛行機が落ちないかと思ってました」
と笑って語っておられたぐらい、プレッシャーだったそう。

さらに、いざ飛び込んでみると、
欧米の選手には、体型でも、パワーでも、フィジカルではかなわない……。
それが伊達さんが知った弱さ……。

だったらそれをどう強みに変えればいいのか?
そのとき、自分の強みだと考えたのが、「足の速さ」と「集中力」だったそう。

そんな中で生み出したのが「ライジングショット」でした。
ボールが地面に落ち、跳ね返った頭をすぐに打つというショットです。
これなら、相手のパワーを利用して打つことができる上、
相手は、自分が打ったらすぐにボールが返ってくるので、
時間を与えられない……。
体勢が崩れたまま、最速で最強のボールが返ってきます。
これでポイントを取り、
伊達さんは、世界ランキング4位まで上り詰めたのでした。

すごいなあ〜。伊達さん!
普通なら、体格のいい欧米人の前で「私なんて全然かなわない……」と諦めてしまいがち。

でも、弱さが強さにひっくり返すことができる!
その第一歩がまずは、自分の強さってなに? 弱さってなに?
とちゃんと見つめてみることなんですね。

バスケットボールのNBAでも、河村勇輝選手の活躍には、胸が熱くなります。

私の弱さは「怖がり」だということ。
傷つくのが怖い。
頑張っても評価されないのが怖い。
失敗するのが怖い。
誰かに嫌われるのが怖い。

これを強さにひっくり返すには、どうしたらいいのかなあ?
ひとつは、
「怖い気持ちを知っている」
ことなのかなあと思っています。
失敗なんて全然怖くない、という人もいます。
でも、びびりんぼで、怖くて、なかなか前に進めなくて……。
そんな心を知っているからこそ、
何かを始めるときのとまどいや、
「それでもやっぱり!」と踏み出すための勇気に共感できて、
その心模様を綴ることができる……。

弱さは、「排除」するものではなく、
それを肯定して受け止めて、一緒に歩いていくものなのかもしれません。

みなさんの、「強さ」「弱さ」はなんでしょうか?

 

今日もいい1日を

 


一田憲子ブログ「日々のこと」一覧へ