自分の「好き」が見つからないときって、どうする?

今日は少し暖かいようです。
朝焼けと雲のコントラストが美しくて、しばし見惚れてしまいました。
雲ひとつない空もきれいだけれど、
雲があるとよりドラマティックになりますね。

みなさま、いかがお過ごしでしょうか?

さて……。
このごろNHKプラスで「バニラな毎日」という1回15分の夜ドラを見ています。
永作博美さん演じる大阪のおばちゃんが、
蓮佛美沙子さん演じるパティシエ、白井さんと一緒にお菓子作りの教室を開くというお話。
毎回、心に問題を抱える人が
お菓子作りを習いにやってきます。

その中のひとりがミュージシャンの男の子、秋山静くん

一世を風靡したのに、今曲が作れなくて悩んでいる……。
彼が、白井さんに恋心を抱く……という展開です。

本格的にお菓子を作るプロセスがとても見応えがあって、
「明日ケーキ屋さんにいこ!」
と毎回思ってしまいます。

その秋山くんが、白井さんに苦しい思いを吐露するシーンがありました。
曲が作れない……。
何が好きかわからなくなってしまった……。

確固たる自分の「好き」を持つって、
簡単そうでなかなか難しいものです。
好き嫌いがはっきりしている人は、自分の「好き」なんて、
意識することもなく見つかるのでしょうが、
私のように、人目を気にしたり、流行りに惑わされたりすると、
カメレオンのように、
周りの状況によって、「好き」が変化していってしまう……。

しっかりと強い「自分の好き」を持ち続けるのって、とても難しい気がします。

私が購読していて、ここでも時々ご紹介している、
勝間和代さんのメルマガの今週のテーマは「完璧主義から解脱する方法」です。
そこで紹介されていたのが「パレートの法則」。

私は初めて聞いたので、さっそくググってみると……。
「全体の成果の8割が、全体の2割の要素によって生み出されるという経験則」とありました。

勝間さんは、マッキンゼーにお勤めだった頃、
コンサルティングのお仕事の現場で、レポートを仕上げるとき、
この8対2の法則を、上司から徹底的に叩き込まれたのだとか。

「とにかく完璧にしようとすると、とてつもない時間がかかってしまうので、
ある程度の完成度のところで
必ず上司に提出してレビューを仰ぎなさいという指示です」

完璧にできなくても、8割できたら外に出し、
ダメだったら、2割の余力でもう一度考え直す。
そうやって、ブラッシュアップすれば、
自分ひとりでやるよりも、早く完成に近づいていくのだそう。

このまったく違う2つのことが、カチリと繋がりました。
「好き」が見つけられないなら、
「好きかもしれない」をやってみたらいい。
違ったら、また手放して、
新しい「好きかもしれない」を見つければいい。

そうすれば「好きが見つからない」とじっと立ち止まっているよりも、
ずっと早く自分の「好き」を見つけたり、育てることができるんじゃないかなあ〜。

私は優等生体質で、こっそりプライドが高いので、
不完全なものを外に出すことが苦手でした。
でも、8割で出しちゃった方が、
ずっと答えに早くに辿り着くことができる……
と感じるこのごろ。

そして、自分のお腹としっかりつながった「好き」こそ、
それが世間のものさしで評価されないものであっても、
結局はいちばん強いものだとも
感じています。

好きの力ってすごいですね!

いよいよ明日2月15日、新刊「小さなエンジンで暮らしてみたら」(大和書房)が発売になります。
上の写真は、試作で作ってみたときのプリン。

みなさん書店でプリンの表紙を見つけたら
お手にとってみてくださいね。

 

今日もいい1日を〜


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