じゃじゃじゃじゃ〜ん!
いよいよ今週1月30日(木)、「暮らしのおへそ vol,39」が発売になります。
表紙は、ムニュッと指の間から出たパン生地が、
まるで「おへそ」みたいにも見える写真。
北海道美瑛に移住した、たかはしよしこちゃんちの長女、季乃ちゃんの手です。
「おへそラジオ」では、すでに内容について説明させていただきましたが、
今回も、おいしくて楽しい取材だったなあ〜。
まだ私の手元にも、見本誌が届いていないので、
今日は色校を使って、ご紹介しますね〜。
巻頭は吉田羊さん。
さばさばしていて、努力家で、でもしなやかで……。
そんな羊さんに会ってお話を聞いてみたい、とずっと思っていました。
何度かオファーしたのですが、日程が合わなかったり……で、
今回やっとインタビューが実現しました。
小さな劇団で10年間芝居を続け、
その後やっとテレビドラマに出演するようになったという羊さん。
スタートが遅かったからこそ、
とにかく仕事がいただけることが嬉しくて、頑張って走り続けてきたそう。
でも……。
6年前に事務所から独立したのを機に、「ちゃんと休む」ことを決意したのだとか。
羊さんのこんな話がとても印象的でした。
休みの日、映画を見に行って「いいなあ〜」と思ったら、それがなもなき監督の作品でも、
その監督を調べて、他の作品まで見に行くのだと言います。
「そんな時間を持てるように、ちゃんと休もうと思って」
なるほど〜!
興味を持ったら、ちゃんと「そっち」へ調べに行ってみる。
そんな手間や時間をかけるためには、仕事に追われない「余白」がなければなりません。
そんな羊さんの「ちゃんと休むおへそ」のお話、ぜひ読んでいただきたいです!
今回の号で、ぜひ取材してみたかったのが、いろんな人の「もうひとつのおへそ」でした。
会社員、料理家、カメラマン、主婦……。
誰もが、自分の「本分」とも言える生き方を持っています。
みんな、毎日向き合う仕事や、家事や、子育てに一生懸命。
その「たったひとつ」のおへそを大事に育てようとします。
でも……。
その横に、「もうひとつのおへそ」があったとしたなら……。
主流じゃない、横道に落ちている「おへそ」を拾い上げてみたら、
意外に愉快で面白く、ワクワウして新鮮かもしれません。
そして、そんな「もうひとつ」を持って、「本分」の方へ戻ってみたら、
そっちを、今までとは違う、新しい目で見ることができるかも……。
菓子研究家の高吉洋江さんの「もうひとつのおへそ」は、ボルダリングでした。
体だけではなく、頭も使うこのスポーツは、
パズルのように、「ストーン」という課題に
自分を当てはめていくのだとか。
ピタッとはまった時の感覚がたまらないそう。
お菓子教室を開き、本を出版し……。
そんな高吉さんの人生の中に入り込んだ「もうひとつのおへそ」について、お話を聞きました。
2人の子供を育てながら、WEBデザインのスクール「デジタルハリウッド」に通ったという川阪果奈さん。
実は、私のライター塾の生徒さんでもあります。
会社員として働きながら、子育てをする日々は、
それはそれは大変だったそう。
「キリキリ舞いしているのに、何もできていない……。
保育園に行きたくない娘と、会社に行きたくない私で
朝から泣いていました」
という言葉に胸を突かれました。
なんだか訳のわからない、デジタルの世界を知りたい。
アナログの世界から抜け出したい。
そうしたら、きっと何か新しい世界が見えてくるはず。
そうして通い始めたものの、さっぱり内容がわからない……。
苦しい自分からなんとか抜け出すための川阪さんのジタバタを
ゆっくり語っていただきました。
その他、カメラマンでありながら、北海道東川に釣りをするために移住した萬田康文さん
医療記者として働きながら、イタリア料理店で働く岩永直子さんの物語も。
みなさんの、「もうひとつのおへそ」のお話は、
きっと、今目の前に見えているものだけがすべてではない、
と教えてくれることと思います。
2章は、いろんな方の朝ごはんのおへそを見せていただきました。
誰でもが食べる朝ごはん。
でも、住む場所が違い、自然環境が違い、家族が違い、仕事が違うと
こんなにいろんな「朝ごはん」があるんだなあとなんだか感動してしまいます。
美瑛で家族3人で暮らす、料理家のたかはしよしこちゃん一家。
最近、10歳の季乃ちゃんが、朝早く起きて、
たったひとりでパンを焼いてくれるようになったそう。
実は、取材時、よしこちゃんに泊めていただきました。
パンが焼ける香ばしい匂いが漂う朝の幸せだったこと……。
よしこちゃんたちが、大切にしているものを、
身を持って体験させていただきました。
ジュエリーデザイナーの星芽生さんは、
なんと100歳のおばあさま、葉末さんとふたり暮らし!
もうこの笑顔、かわいいでしょ〜!
星さんが、おばあさまとふたりで暮らすことを選択したお話。
それによって、人生ががらりと変わったお話には、
なんだか感動してしまいました。
器作家のイイホシさんの朝ごはんは、いつもたっぷり!
山盛りのサラダと
大好きなパンとレンズ豆のスープを。
今回イイホシさんに初めて教えてもらったのが「サワードウ」というパンでした。
粉と水と塩だけで焼くパンなのだとか。
仕事にも暮らしにも、
いつも自分の「意志」を持っていらっしゃるなあと感じるのが
イイホシと話していて楽しいところ。
朝食のしつらえから見えてくるイイホシさんらしさをどうぞ見てみてくださいね〜。
取材から帰ったら、たくさん買い物しちゃったのが、この「道具からはじまるおへそ」。
いや〜、この取材、ほんとに楽しかったなあ〜。
たかが道具なんだけれど、
それを使う時間を見せていただくと、
道具が、その人だけの「おへそ」=習慣=生き方を作っているなあと実感します。
私がいちばんに買ったのが、ツレヅレハナコさんに教えてもらったこの密閉容器。
軽くて、シンプルで、スタッキングできて、
フタがぴったりしまるので、スープなど液体を入れてもこぼれない!
しかも、冷凍もレンジもOK。
「すでに人が価値を決めたものには興味がない」
というハナコさんの言葉にガビ〜ン!!
私はいつも「誰かがいいと言ったもの」を選んできたんだよなあ〜。
これからは、自分で価値に気づく喜びを味わってみたいなあと思ったのでした。
内田彩乃さんの道具選びのセオリーも面白かったなあ〜。
動画などを見て、とことん検証し、比較検討してから「これ」と決めて
買い物に行くそうです。
それだけの手間と時間を省かないからこそ、
内田さんのお宅にあるものは、すっと暮らしに馴染み、
飽きることなく長く使い続けることができるんだなあ〜。
「セリア」使い切りのスポンジを使った、お掃除のルーティンも参考になります!
夫婦ふたりでのこれからの生活を考えて
「夫でも買い物に行ってわかるもの」だったり、
「暮らしを小さくしていける、高価すぎないもの」だったり……。
60歳という年齢にあった道具選びの指針は、
同じ歳の私にも、参考になるものばかりでした。
Emiさんといえば、整理上手、片付け上手として知られています。
でも、何度か取材に伺う中で、少しずつわかってきました。
それが、実は「面倒くさがり」ってこと!(笑)
出しっぱなしでもいいように……
と道具選びのときに決めたのが「色」を統一すること。
グレーの道具で統一されたキッチンのおしゃれなこと!
さらに、管理する手間を省くように、
洗濯用洗剤を3つのボトルに分けて、
洗濯も、トイレ掃除もお風呂掃除もこれで!
とことん無駄を省いた道具選びには、
Emiさんの暮らしのセオリーがギュッと詰まっていました。
今回も盛りだくさん!
実用的なアイデアも、「おへそ」=習慣づくりの思考も、
ぜひ、真似してみてください。
ひとつ「おへそ」を取り入れたら、
それにつながる時間が、パタパタとドミノが倒れるように変わっていくはず。
長続きしなかったら、やめちゃえばいい!
試してやってみて、何が変わるか観察する時間が楽しいのです。
みなさんの、「おへその真似っこ」のエピソードも聞かせていただけたら嬉しいです。
「暮らしのおへそ vol39」、1月30日(木)発売です。
amazonでは、予約が始まっています。
よかったらお手に取ってみてくださいね〜。