今年も残すところあと2日になりました。
みなさま、いかがお過ごしでしょうか?
私は実家に戻り、買い物に行ったり、掃除をしたり、洗い物をしたりと
母の手伝いをしています。
朝はいつものパンを焼き、
母の作るコーヒー牛乳をのみ、
父と3人であれこれおしゃべりを。
以前は、そんな時間が面白くなくて、すぐ席を立っていたけれど、
今では、何より尊い時間だと感じるようになりました。
昨夜は母が、夕飯に豚汁を作ってくれました。
大根とにんじんを薄く切り、
こんにゃくを茹でて細かく刻み、
ごぼうをささがきにし
里芋は「最近冷凍を使うようになったのよ」とのこと。
たっぷりのいりこと昆布で取ったお出汁で
野菜を煮て豚肉を入れ、
麦味噌で仕上げたお汁は、びっくりするほど美味しかったなあ〜。
おかずは鰤の照り焼き。
母が体を壊してから、おかずの量はぐんと減ったけれど、
食は細くなった両親には、これでちょうどのよう。
あれこれ小さなおかずが並んでいた以前の食卓より、
随分寂しくなったなあと、
思っていたけれど、
最近は、とても豊かだなあと感じるようになりました。
大根やごぼうなど、何種類もの野菜を用意する豚汁を
作るのは大層面倒くさい!
私は自宅では、めったに作ることはありません。
作ったとしても、ごぼうと大根と豚肉ぐらいで、
なんちゃって豚汁にすることがほとんど。
母は、おかずの数は減らしたけれど、
美味しい豚汁ひと椀を作る手間は省かない……。
そこがすごいなあと思うのです。
品数を減らすからこそ、ひと皿にかける手間をきちんとかけることができる……。
引き算するから「できること」って、生まれるのですね〜。
「今日は私が夜ご飯をつくろうか?」と言っても
母は「いいよ、いいよ」と言います。
好き嫌いが多い父の好みを知っているのは母だけだし、
私が自宅では作らないようなものを、
「懐かしいでしょ」
と食べさせたいよう。
こんな年末があと何回過ごせるだろう……と思うと胸がキュンとするけれど、
ふたり揃って昼のニュースを見る父と母の姿を眺めながら
今は、今が幸せだと
味わいたいなと思います。
みなさま、今日もいい1日を。