でっかいパンが届いた日

今日の東京は風が強くて、窓ガラスがガタガタと揺れています。
やっと体のだるさも取れてきたので、ずいぶん久しぶりにウォーキングに行ってきました。
あたりはまだ暗くて、今日は曇りなので
朝日も見えなかったけれど、枯葉が足元でカサコソ鳴って
ああ、やっぱり私は朝歩くことで、季節の巡りを体で実感してきたのだなあと思い出しました。
もう11月も後半なのに、暖かい日が続きますね。
みなさま、いかがお過ごしでしょうか?

この週末は、やっと少し元気になってきて
部屋に掃除機をかけ、具合が悪いときには「とりあえず」と積み上げたままだった細かい書類などを整理。
シーツを洗ってさっぱりしました。

さて!
週末にこんな荷物が届きました。

ダンボールの箱にデ〜ンと大きなパンがひとつ。
博多のイベントで「プリット」の松元さんに紹介していただいた
糸島でパン屋さんをしていらっしゃる「OKUZOE SEIPAN」の奥添さんが
送ってくださいました。

天草出身の奥添朋弘さんは、フランスでパン作りを学んで帰国。
パートナーのティナさんと共に糸島でお店をオープンさせたそう。
使っているのは、小麦と塩、水のみ。

小麦をゆっくり発酵させて種を作るフランスの伝統的製法で作られています。

いや〜、このパンの美味しかったこと!
粉の香りがしっかりして、弾力があって、力強い味。
さっそくいつもの昼ごはんに
蒸し野菜を一緒にいただいたら、
なんだか不思議な気がしました。

今までまったく知らなかった糸島のパン屋さんから
我が家にパンが届いて、
いつもの食卓の、いつものパン皿の上にのっている……。
博多でイベントをしなかったら、
こんなことは起こらなかったわけだから
ご縁って素晴らしいなあ〜と思ったのでした。

「OKUZONO SEIPAN」さんのパンは
通販でも取り寄せられるそうなので、
気になる方は、インスタをぜひチェックしてみてくださいね〜。

イベントで留守中に止めておいた荷物が、
先週は続々と我が家に届きました。
その中のひとつがこれ!

丈の調整をお願いしておいた「」のパンツです。
実はこれ、「大人になったら着たい服」で取材をさせていただいた
「布」のオーナー、須藤玲子さんが表紙で着用されていたもの。
すご〜くかっこよくて、欲しくなり
イベント前に買い物に行って
私にはちょっと短かったので、丈を伸ばしていただいたのでした。

このパンツの特徴は、なんて言っても素材が素晴らしいということ。
着るだけで、柔らかく、さらっと馴染み、きれいな落ち感で
シルエットがとても美しいのです。

しかもヒップ周りがゆったりとして、履いていてすご〜くラクチン。
でも、足首に向かってほそくなっているので
ダボダボせず、スリムにきれいに着こなすことができます。

嬉しいなあ〜。
これから大切に着させていただこうと思います。

届いたばかりのパンを切り分けたり
パンツを鏡の前で履いてみたり。
そんな一期一会から生まれたワクワクを、大事にしようと思った週末。

私は昔から、大きく全体を捉えることは得意だけれど、
細々としたディティールはすっ飛ばしてしまうタイプ。

正直に告白するなら、
ビッグな成果を得たくて、
小さな成功は、「はは〜ん、そんなもんか」と素通りしてきた気がします。

でも、博多でのイベントで
「ブログ、毎日読んでます」
とか
「本を読んですごく元気をもらっています」
など、たくさん声をかけていただいて、
私が書いたものが、どこかにいらっしゃる誰かの元に、
確実に届いているんだ……ということを、教えていただきました。

そうやって声をかけていただきながら、
「たくさんじゃなくていい。この人に届いたならそれで幸せだなあ」
と思うように……。

ビッグな成果を求めていたら、
そんな小さなおひとりおひとりの声を聞くことができません。

もう少し自分の心の網目を細かくして、
小さな、ささやかな喜びを、深くゆっくりと味わいたいなあと思いました。

みなさんは、最近どんな嬉しいことがあったでしょうか?
今日も、いい1日を。

 


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