いつもの音楽と、いつものご飯

今日、朝のウォーキングに出たら、
今年初めて、どこからか、ふわりと金木犀の香り!
おお! キンモクセイちゃん! やっとあなたの季節になったのね!
と、暑い夏だったからこそ、その訪れが嬉しくなりました。
足元には、彼岸花があちこちに咲いていました。

さて。
ウォーキングから帰ったら、ヨガマットを広げて、
ストレッチ&筋トレ&ヨガのような
今まで教えてもらったいろんなものを組み合わせて
自己流で体を動かします。
いつもIsrael Kamakawiso’oleさんのハワイアンミュージックを流しながら。

実は、少し前、気が重いことがあって、
ウツウツとしながらウォーキングから帰ってきました。
「さ、体操、体操!」と思って
ヨガマットを広げ、
i phoneで音楽を流すと……。
いつもと同じあの調べと声が流れてきて、心からホッとしたのです。
「ああ、私は大丈夫!」
って思えました。

時に嫌なこともあるけれど、
淡々と毎日を暮らしていけば、また明日が必ずくる。
いつものハワイアンソングが、そう信じる力をくれた気がします。

ルーティンの力って、こういうことなんですね〜。
いつも同じご飯を食べ、いつものコーヒーを飲み、いつもの音楽を聴く。
日常にある「いつも」って、
時には「同じでつまらない」とも思うけれど、
暮らしの中に、決して変わらぬ確かさを築いてくれるのだなあと思いました。

つい先日、取材に行ったお宅で、おいしいランチをご馳走になりました。(上の写真)
その時、いただいた鶏胸肉と茄子の揚げ浸しがとってもおいしくて、
常備菜としても作り置きができる、と聞き
自宅に戻ってさっそく作ってみました。

少しお酢が入り、南蛮漬けっぽい味付けだったので、
我が家の定番「シャケの南蛮漬け」のレシピで作ってみたら、
ちょっと辛すぎた……。
「そういえば、お出汁で作るっておっしゃってたよな」と思い
今度は出汁を加えて作ってみたら、
薄すぎてぼやけた味に……。

う〜ん……。
と再度トライし、3回目にしてやっとおいしくできました!
ポイントは、大根おろしと生姜をすりおろしてたっぷり加えること。
そうすると、少し薄味でも、鶏肉や茄子に味がからんで、
ちょうどいい塩梅になるのです。

こうして、取材先でご馳走になったものを、作ってみて、やがて我が家の定番になる、
というレシピが結構あります。

もうひとつ。ポルトガル料理研究科の馬田早織さん教えてもらったのは、
もやしとえのきの炒め物。
こちらは、今度11月に出版予定の「おとりよせ」の本で紹介している、
三杯酢と中国醤油を使って作ります。

これがうまい!
豚肉を炒め、もやし、えのきだけを加えて、
三杯酢と醤油を適当にじゃ〜〜っと回しかけ、最後にニラを投入して完成!
三杯酢の酸味と甘味で、
モリモリ食べられる、軽やかな炒め物になります。

昨夜は夫が1週間の出張から帰ってきて、久しぶりの我が家での夕食。
いない間は、パスタやドライカレーなど
一皿でのひとりご飯ばかりだったので、
あれこれおかずを並べての夕飯が、なんだか嬉しくなりました。

食べるものも、器も、音楽も。
「いつも」の力ってすごいなあ〜。
そんななんでもない日常を大事にしたいと思うこのごろです。

みなさま、今日もいい1日を


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