コンポートを作るのをやめてみた

三連休が終わりましたね。
私は「おへそ別冊」の原稿がやっと終わり、ほっとひと息。
と思えば、ちょっと喉がイガイガする……。

毎回、大きな入稿の山場がすぎると、ほっと気が緩むのでしょうね。
風邪をひき始める……というのがいつものことです。

カメラマン、岡田久仁子さんから
立派な二十世紀梨を送っていただきました。
兵庫県香住の名産品!
私は、甘い梨より、さっぱりしてしゃりしゃりした歯応えの二十世紀が大好きです。

さて……。
果物といえば、最近我が家で変化した「おへそ」があります。
それが、必ず作っていたコンポートを作らなくなったこと。

桃の時期が終わったら、次は洋梨。
豆乳グルトのお供にするために、
ずっと果物を白ワインで煮て、コンポートを作り、
冷蔵庫に絶やさないようにする、というのが私の大きな「おへそ」でした。
それをやめました。

きっかけは、福島県の空カフェさんから、大量のブルーベリーを送っていただいたこと。
一度に食べきれなかったので、冷凍し
豆乳グルトをかけて少しずついただいておりました。
その間、コンポートづくりをちょっとおやすみ。
すると、めちゃラクだったのです。

そこで……。
ブルーベリーがなくなってからも、冷凍のベリーミックスを買うようになりました。

この2袋分を「ジップロック」に入れて冷凍庫へ。
毎日少しずつ大きめのグラスに入れて、
豆乳グルトをかけていただく、というわけです。

いや〜!
ラクになったなあ〜。

今まで、桃や梨を6個ぐらい、安売りのお店で買って、
重たいものをウンウン家まで持ち帰り、
ぜ〜んぶ剥いて、カットし
白ワインに氷砂糖を入れて煮て……。
食べ終わる頃に
「あっ!そろそろ桃買いに行かなくちゃ!」
と普段の晩御飯の買い物とは別ルートで買いに行き……。

こうやって作ったコンポートは、とってもおいしいのだけれど、
やめてみて、その時間と手間とお金がかからなくなると
とっても気楽になったのでした。

もしかしたら、また「作ってみようかな」という時期がくるかもしれないけれど……。

以前「大人になってやめたこと」(扶桑社)という本を出したけれど、
当たり前に続けてきたことを、
やめてみると、
「絶対にやらなくちゃ」という思い込みが、
「絶対」じゃなかったんだなあということに気づきます。

これは、暮らしの中はもちろん、
仕事の中でもきっとそうなんだろうなあ〜。

この仕事のためには、これとあれとそれが必要。
こういう段取りをしておくことが大事。
そう思い込んでいる段取りを
ちょっと間引いてみるのもアリなのかもしれません。

たぶん必要なのは、自分を「正しい」と思い込まないことなんだろうなあ。
世の中には、いろんな「正しさ」がある。
そう知っておくと、
もう少し世界を柔らかな目で見ることができて、
自分をラクにしてあげられるのかもしれません。

みなさんは、最近やめたこと、ありますか?

今日もいい1日を。


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