自分は自分で輝かせるもの? とオリンピックを見ながら考える

朝からびっくりするほどの暑さが続いています。
それでも、まだ5時代に外に出ると、気持ちよくて、
「もう暑いからさぼろうかな〜」と思うけれど、
エイっと家を出て、歩いていると「ああ、出てきてよかった」と思えます。

最近では、チッタ手帳の青木千草さんの真似をして、
体操をした後に、水のシャワーを浴びるようになりました。
ギュッと身も心も締まるような気がして、気持ちがいいです。

さて!
この暑さの中、「暮らしのおへそ vol38」もやっと校了作業に。
昨日は、送ってもらった色校を全部カットして、
本のように仕立てました。

校正はほとんどオンラインでやり取りするのだけれど、
最後の最後には、やっぱり「紙」で確認したくなります。
1ページ1ページ、指で紙の感覚を味わいながらチェック。
あの取材面白かったなあ〜。
この人と会えてよかったなあ〜。
と思い出す、幸せなひとときです。

朝起きたら、阿部一二三選手の優勝のニュースに思わず「よっしゃ〜!」と声が出ました。
昨日は、詩ちゃんの敗戦に、胸がキリキリと痛みました。

きっと詩ちゃんは、1ミリも負けると思っていなかったんだろうなあ〜。

オリンピックの選手たちが、自分を信じる強さには、本当に感動します。
きっと、調子が悪かったり、体のどこかが痛かったりと、
不安な材料はあると思うのに、
インタビューに応えるときには「絶対金メダルをとります!」
と言い切る……。

誰も「ちょっと不安なんですけど」とか「ちょっと体調は万全じゃないんだけれど」
とネガティブなことを口にしません。

おしつぶされそうなプレッシャーを抱えながら、
「いい方」にしかものを考えない……。
これってすごいことだよなあと思います。

昨日、たまたまBSでやっていたフェンシングの江村美咲選手のドキュメンタリーを見ました。
2年前の再放送だったよう。
今回のオリンピックの開会式で、旗手を務めた人です。
お父様もオリンピック選手で、あの太田選手のコーチだった方。

最初はまったく勝てなかった江村選手が、どんどん強くなって……。
でも、ある時からまったく勝てなくなったそう。

そんな時に、メンタルトレーナーを訪ねた様子が流れていました。
そのトレーナーが「どうして勝てなくなったのだと思う?」
と聞くと、しばらく考えた江村選手が答えたのは
「完璧主義だから」
という答え。
「絶対に勝たなくてはいけない」と思ってしまうからと……。

そこで、数々の有名選手のメンタルを見てきたトレーナーがアドバイスをしたのが
「今を見る」ということでした。
まだ手にしていない「勝ち」を見るのではなく、
今の試合を思いっきり楽しむ……。

そこから、江村選手は、試合に集中できるようになり、強くなっていったそう。

「絶対に勝つ」と自分を信じることと
試合が始まったら、勝ち負けではなく「今を楽しむ」
という、一見まったく真逆なことを
選手たちは、両立させているんだなあ……。
すごいなあ〜。

そう思えば、あの舞台に立っているだけで、
すごいぞ! と拍手を送りたくなります。

私は、いつも「もしかしたらダメかもしれないし‥‥」とか
「うまくいかないこともあるし……」
とマイナスのことを先に考えて、
「もしも」のときのために、先に傷つかない準備をするクセがあります。

ダメだったら、ダメだったときに考えればいいじゃん。
まずは、そう思える人になりたい。

「よ〜し、私なら絶対大丈夫!」と、自分を大事にしてあげられたら、
信じている間のハッピーな時間を、もっと楽しめるようになるのかなあ?

そう考えてみると、
自分を信じることと、今を楽しむことは、
決して相反することではなく、
自分自身を愛する、2つのアプローチなのかも……
と思えてきました。

自分を輝かせるのは、自分自身なのかもしれません……。

詩ちゃん、がんばれ!

みなさま、今日もいい1日を。


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