贈り物上手になるのは、日々のなかで足を止めるということ

暑くもなく、寒くもない……。
この時期は本当に気持ちがいいですね〜。
新緑の中、朝のウォーキングに行ってきました。
庭の紫陽花もたくさんつぼみをつけています。
まだ青いうちにひと枝切って、部屋に飾ると、
花瓶の中でも、少しずつ色が変わっていくのが嬉しい。

みなさま、いかがお過ごしでしょうか?

さて……。

5月はお誕生日月だったり、
イベントでいろんな方にお会いしたこともあり、
ハッとする贈り物をいただいて、心震える思いを何度もさせていただきました。

何かをいただくって、
「もの」が嬉しいのももちろんなのですが、
準備してくださった時間そのものが嬉しい……。
何にしようかなあと考えたり、
あっそうだ、と思いついたり、
そして買い物に出掛け、ラッピングをしてもらい、持ち帰り
そして約束の日に持ってきてくださる。
そのプロセスそのものが「ギフト」なんだよなあと思います。

プレゼントをいただく度に、
わあ、私もこんなふうに贈り物を届けられる人になりたいなあと学びがいっぱいです。

こらは、ライター塾の生徒さんと食事に行ったとき、
さりげなく手渡してくださったもの。
還暦だから赤いハンカチ。
その心遣いがめちゃくちゃ嬉しい……。

これは、誕生日ではないけれど、
サボンデシェスタの附柴彩子さんからいただいたもの。
実は、松屋銀座のイベントに出店されていたとき、会いに行き、
その際、このトングを作っていらっしゃる男性を紹介してくださったのです。
料理に使うより、ずっと小さめ。
「食卓でサラダなどを取り分けるのに便利なんですよ〜」
と聞いて、
「わあ、絶対欲しい〜!」
と思ったのでした。

そのすぐ後、また彩子さんとお茶をする機会がありました。
そのとき「はい」と手渡してくださった紙袋に
入っていたのがこれ!

「あ〜〜〜!あのときの〜〜〜!」
とめちゃくちゃ嬉しかったなあ〜。

「あのとき」をちゃんと覚えておいて、プレゼントしてくださる。
私も、こんな心遣いができるようになりたい、と思ったのでした。

もう10年以上のおつきあいになるパーマネントエイジの林夫妻は、
仕事でお会いする度に
「今日はどこ食べにいこ?」
と終わってから、おいしいお店に連れて行ってくださいます。

先日のイベント中にもご一緒しました。
その時、「今日のメインイベントはこれだったんです〜」
と手渡してくださったのがこれ。
なんと!
還暦のお祝いにと、ジョージ・ジェンセンのペンダント!

思い返せば、出会った頃が、ちょうど林さんご夫妻が60代になられた頃でした。
あれから10年とちょっと。
いろんなことを教えていただき、
一緒に歳を重ねてきたことを、
このひと箱が感じさせてくれました。

ありがたくて涙が出ました……。

北海道のイベントで、イイホシユミコさんからいただいたのがこれ。
還暦だからと、赤いソックスを混ぜてくださっていました。

イイホシさんとは、もう出会って20年以上が経ちます。
それぞれがもがいて、走って、悩んで……。
そんな時を互いに励まし合った戦友……。

大袈裟になりすぎない、
でも、必ず役にたつ上質なソックス……。
そのチョイスがイイホシさんらしいなあ〜と感激しました。


札幌で一緒に食事に行った友達たちからは、このサプライズのデザート。
札幌に行ったら必ず立ち寄る「gris」さんで、
仲間たちが、頼んでおいてくれたよう。

もう誕生日も過ぎた頃だったので、
「なになに?」「えっ?」「わたし〜?」
とびっくり!

ちゃんと事前にお店に電話をして、依頼をしておいてくれたのかと思うと
ありがたいやら、嬉しいやら……。

普段は「明るく閉じている」と言いまくっている私ですが、
こんなにも誰かに愛されているなんて、
本当に幸せです。

たくさんの贈り物をいただいて、
私も、こんな心遣いができる人になりたい!としみじみ思いました。

お祝いや感謝の気持ちが浮かんでも、
忙しい日々の中で、つい「ま、いいか」と通り過ぎてしまうことがあります。
そんな時、立ち止まって、その人のために時間を使う……。

通り過ぎるか、足を止めるかで、
誰かとの心の距離が変わってくる……。
自分の毎日の中で、立ち止まることができるようになりたいなあと思います。

 

みなさま、今日もいい1日を。


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