「チューリップ」のコンサートに行ってみた!

先日、仙台に行ったときに、仙台城の公園には、
幼い頃に、原っぱに咲いていたような小さな花がたくさん咲いていて
なんだか嬉しくなってしまいました。

先日もここに書いたけれど、
今年はなるべく、自分を「そこにさらしてみる」ことにしています。

仙台に行ったのもそのひとつ。
というのも、夫に「チューリップ」のコンサートに誘われたから。
なんでも、今年が最後のコンサートツアーなのだとか。
なかなかチケットがとれなくて、
やっととれたのが仙台だった、というわけです。

私は申し訳ないけれど、
「チューリップ」はあんまり知らなくて、
興味もありませんでした。
今までだったら、誘われても行かなかったと思います。

映画やコンサートは基本的にひとりで行く。
とずっと決めていました。
夫婦であっても、興味は違うし、
無理にあわせて行っても、楽しめないんじゃないかと思っていたので……。

でも、仙台に1泊して、コンサート翌日には
ちょっと街や仙台城を散歩して……というのも楽しいかなあと思ったのでした。

で!
行ってきました。仙台サンプラザホール。
3階までぎっしりお客さんが入り満席。
このホール、1階の客席が驚くほどステージに近く、
私たちは比較的前の方の席だったので、
とてもよく見えました。

私は、あの有名な「心の旅」を含め、3曲ぐらいしか知らなかったけれど……。

でも、財津さんにスポットライトがあたって、
知っている3曲のうちのひとつ「青春の影」の歌声が聞こえてきたとき……。

「君の心へつづく長い一本道は
いつも僕を勇気づけた」

自分でもびっくりするぐらい、心が揺さぶられて
つ〜っと涙が出たのでした。

この歌の続きはこんな感じです。

「とてもとてもけわしく細い道だったけど
今君を迎えにゆこう
自分の大きな夢を追うことだけが
今までの僕の仕事だったけど
君を幸せにするそれこそが
これからの僕の生きるしるし」

福岡から大きな夢を描いて上京。
でも、故郷に残してきたものがある。
「それをチューリップは歌い続けてきたんだよ」
と、同郷でもある夫が熱く語っておりました。

財津さんは7年ほど前に大腸がんを患い、ツアーを中止したこともあったのだとか。

コンサートの翌日、泊まったホテル近くのレトロ喫茶のモーニングへ

 

ジュリーもそうですが、チューリップのファンも熱心なこと!
みんな、ツアーTシャツを着込んで、タオルを持って。

デビューから50年以上。
たぶん、その頃からファンはずっとついてきてくれたんですね〜。
すごいなあ〜。
テレビに出なかったこともあって、
コンサートベースで活動を続け、
わずか10年ほどで解散。
なのに、再結成して、こうして全国を回ると、
当時のファンが足を運んでくれる……。

きっとみんな、当時チューリップの歌を聞いて心を震わせたんだろうなあ〜。
たった1曲が人の心に入り込んだときの力って
なんてすごいんだと思いました。
そんな曲を作れる人って、やっぱり天才なんだろうなあ。
私は、足元にも及ばないけれど、
そんなふうに人の心に届く文章を書いてみたいなあとしみじみ思いました。

コンサートが終わったのが8時半ぐらい。
東京ではめったに行かない「餃子の王将」でご飯を食べ、
ビールを飲みながらワハハと笑い、
翌日は、リニューアルオープンしたばかりの
仙台博物館へ。
昼過ぎの新幹線で帰ってきました。

なかなか楽しかった旅に、
改めて「食わず嫌いはいかんなあ〜」と思った次第。

そんなに興味がなくても、
その場に行けば、足元に咲いている花に「わあ、きれい!」と感動するように、
行ってみなくちゃ、見て、聞いてみなくちゃわからないことがいっぱいあります。

あれもこれもと欲張ることはできないけれど、
なにか機会があって「行ってもいいけど、行かなくてもおいい」という状況になったとき
「行ってみるか!」と
軽やかに駆け出せるようになりたいなあと思っています。

仙台博物館。なかなか見応えありました。

みなさんが、最近やってみたことはなんでしょう?

今日もいい1日を!

 


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