春は、おしゃれの再起動の季節です!

実は、昨日28日は、お祭りのような1日でした。
拙著「すべて話し方次第」(KADOKAWA)が発売になった日。
さらには、「北欧、暮らしの道具店」さんとのコラボでのバッグが発売された日
(これについては、改めて書きますね)

そして!
大人になったら着たい服 2024年春夏」の発売日!!

今日は昼からぐんぐん気温があがるそう。
暖かくなると、重いコートを脱ぎ捨てて、春のおしゃれがしたくなりますよね〜。
そんな時に役立てていただきたい1冊です。
今回も、おしゃれの先輩たちに取材をさせていただきました。
楽しかったなあ〜。

そんな春さしさ満開なのが、まずはこちら。

このワンピース、かわいいでしょ〜!
私もこれ、ぜったい買おうと狙っています。

Dajaの板倉さんのこのごろのおしゃれのテーマは「ちょっとノーブルな女性らしさ」
なのだとか。
メンズライクな装いがお得意だったけれど、
歳を重ねるうちに、
少し、可愛らしいもの、ひと匙の甘さ、エレガントさが必要になってきたそう。
でも、やりすぎは禁物。
そこで、見つけたのが「ノーブルな」というキーワードです。
「気品がある」という意味。

女らしいんだけれど、凛としている。
ちょっと可愛いんだけれど、どこかがピリッと引き締められている。
そんなバランスが大事。

他にも「ノーブル」なコーディネートをご紹介しているので、ぜひ見てみてくださいね〜。

今回取材をさせていただいた方に共通していたことがあります。
それが、シンプルさ。
使い古された言葉ではあるけれど、
それぞれの方は、みんな自分だけの「シンプル」のルールを持っていらっしゃいました。

いろいろな素材を接着してアクセサリーを作る「グルーデコ」を主宰される山岡さんは、
「MM6」で白シャツが発売されるたびに、1枚ずつ買い足してこられたそう。
シンプルなんだけれど、ダーツがたっぷりとられた袖だったり、バックロングのシルエットだったり。
「ちょっと違う」という個性が、チノパンとシャツだけ、というコーディネートを
大人な装いへと変換してくれます。

そして、アクセサリーは、「エルメス」などハイブランドのものをひとつだけ。
潔くてかっこよかったなあ〜。

某アウトドアブランドのデザイナーとして働いていらした山川幹子さんの
「大人のオーバーオール」姿、かわいいでしょ〜。

ご自宅で撮影をさせていただいたのですが、
古民家をリノベされたご自宅がめちゃ素敵!

もう私は山川さんの生き方が大好きになっちゃいました。
長年、知る人ぞ知る雑貨屋さんで働いてこられた時に
決めていたのは「土日曜日はお店に出ない」ということだったそう。
そして、休みの日はご主人と共にテレマークスキーや登山やカヌーに。
「優先順位のいちばんは夫です」
というひとことにノックアウトされました!

本文にはこんなふうに書きました。

いつ働き、いつ休むか。
どんな服を選び、どんな時間を過ごすか。
人生の優先順位を決めたとき、
人の佇まいは凛と整うのかもしれません。

古賀みどりさんは、福岡でパーソナルスタイリストとして活躍する方。
シンプルなデニムとティーシャツというコーディネートを、
小物をプラスすることで、
くるくるとイメチェンする様子を見せてくださいました。

プラスジレで。プラス帽子で。プラスバッグで。

「同じ服でも、おしゃれは何倍も楽しめる」
という古賀さんの言葉に背中を押していただいた気分になりました。
そして
『大事なのは、今ここでやってみること」
と聞いて、自分で工夫して、自分で楽しみ、自分で立ち上げるおしゃれを教えていただきました。

小藤真優さんは、「Qタイ」という、
上の写真でも胸元にしていらっしゃる、丸みを帯びたネクタイを
デザイン、製造販売していらっしゃる方。

元気溌剌!個性爆発!
取材、面白かったなあ〜。

「おしゃれは人と違うからこそ輝くもの」
とおっしゃって、
自分らしさを立ち上げる方法を見せてくださいました。

でも、そのベースには、
計算されつくしたバランスがあって、
ものを選ぶ目があって、
その基礎体力みたいなものが、
「遊び心」を支えているんだなあと感じました。

「パーマネントエイジ」さんの、今年の春夏のテーマは「さらさら感覚」。
去年の酷暑を経験して、
さらっと涼やかに着られる、ということの大切さを思い知ったそう。

気持ちいいことがいちばん大事!
そんな林多佳子さんと、桃井しのぶさんのおしゃれも、
「引き算」が基本でした。

スタジオでの撮影の際、
「このコーデは、スカーフをするからアクセサリーはなし」
とか
「このシャツは、ストライプを生かしたいから、ネックレスははずそう」
とか……。

私から見たら、はずさなくても十分バランスが取れているように思えるんだけれど、
その最後の微調整まで、気を配るかどうかが、
垢抜けるためのステップなんだなあと教えていただきました。

そして!!
今回、みなさんにぜひ読んでいただきたいのが、
スタイリスト、地曳いく子さんのインタビューです!

歳を重ねて、おしゃれも安定し、好きなものが決まってくると
定番ばかりを着回したり、「私らしさはこれ」とおしゃれが一辺倒になりがちです。

でも、同じようものばかりが並ぶクローゼットに
だんだんときめかなくなってくる……。

そんな人へ地曳さんはこう語られるのです。

「10年、20年の単位でおしゃれのスリープモードに入ったままの人は
リブート(再起動)が必要です」

「『あの頃はよかった』なんて後ろを振り返るのではなく、
今も、これからも、人生を無理なく楽しく、明るく生きていけるように
『今までの自分』から『これからの自分』にアップデートするのです」。

もう、地曳さんの言語化の素晴らしさといったら!
ロングインタビュー、ぜひじっくり読んでみてください。

この他、もちろん、表紙にも登場いただいた45Rの井上保美さんや、
「カフェロッタ」を立ち上げ、文筆家として活躍される桜井かおりさんなどもご紹介しています。

4月24日〜30日は、大阪の阪急うめだ本店での「もう一度おしゃれを始めよう展」も開催しますよ〜。

春のお買い物に出かける前に、
いろんな先輩の言葉を読んでみるのもいいかもしれませんね〜。

大人になったら着たい服 2024春夏」は、絶賛発売中です!
よかったらお手にとってみてください。

みなさま、今日もいい1日を。


一田憲子ブログ「日々のこと」一覧へ