何にも食べられない検査前日に

庭のクリスマスローズが次々と咲き始めました。
昨日は、東日本大震災から13年目でしたね。

あの日、電車がすべて止まって帰れなかった知人が我が家に泊まりにきていたことを、
その後、計画停電など町中が暗く沈んでいたことを思い出します。
亡くなった方やご家族、そして今尚ご自宅に戻れない方々に思いを馳せて、お祈りしました。

さて……。

昨日は、人間ドッグで見つかった大腸のポリープをとりに行ってきました!

検査当日、自宅で飲む下剤

前日は、お粥とかうどんとか消化にいいものしか食べることができません。
これがつらい……。

いつもは、「あ〜、晩御飯の用意、面倒だなあ〜」と思うのに、
「今晩は、ピーマンの肉詰めにしようかな?」と考えたとき
「あ! そうだ、今日は食べられないんだ!」と思い出すガッカリ感といったら!(笑)

食後にちょっと「せとか」を食べようかとか、
ちょっと小腹が空いたから、焼き芋を食べようか、と思っても
「あ! そうだ!」と思い出すたびにがっかり……。

1年前に入院して、2日間ほど絶食だったときにも
「食べられない」ことの「つらさ」というより「つまらなさ」を実感しました。
インスタやテレビは、おいしそうなものが満ち溢れていて、
「は〜」とため息をついたもの。
それでも、入院中はまだ病院にいるので諦めがつきます。
自宅にいると、いつも当たり前になっている「食べる」ということができないことが
本当に「つまらない」のです。

こんな経験をすると、日々私は、どれほど「食べる」ことを楽しみにしているかを思い知ります。
昼になったらトーストとスープを食べ、
おやつの時間に、ちょっと桜餅をつまみ、
夕方になったら、「何食べようかな〜」と考えながら買い物に行く。
私たちは、いかに暮らしの中で「食べる」ってことを楽しみにしていることか!

晩御飯は素うどん

 

朝ごはんはいつものようにお粥を食べて、でも果物はがまん。
昼は卵粥にして、
夜は、早めに素うどんを。

ただ、プリンだけは食べていい、と書いてあったので、
いそいそと蒸しプリンを作り、
口寂しくなると、食べて「あ〜、おいし〜」とくつろいでおりました(笑)

当日は、朝から自宅で下剤を飲んで、
午後から病院へ。
やっと終わったのは、夕方4時頃でした。

お腹がぺこぺこ。
病院のすぐ近くのカフェに飛び込んで、さっそくパンとコーヒーを。
(ほんとは、もっと消化にいいものから始めないといけないのかもですが)

いつもは、「なんか、楽しいことないかなあ?」とか
「今日は何も起こらずつまんなかったなあ」など、
ついつい思ってしまうけれど、
毎日、「何食べよう?」と考えられるだけで幸せ。

お腹が空いたなあと思ったら、
ごそごそ探して、「あ、これ食べよ!」ときめられるだけでハッピー!

いつもは見えないけれど、
日常には、楽しい時間がすでにぎっしり詰まっていることを実感した2日間でした。

みなさんは、今日は何食べますか?

 

 

今日もいい1日を!


一田憲子ブログ「日々のこと」一覧へ