文旦ジャムと障子の張り替え

朝起きて、カーテンを開けると雪が積もっていました!
天気予報では聞いていたけれど、「ほんとに?」と思っていたのでびっくりです。
みなさま、いかがお過ごしでしょうか?

さて。
少し前、ろぼ農園さんから文旦が届きました。
箱を開けただけでいい匂い!

さっそくジャム作りに取り掛かりました。
ひたすら実をむいて、ひたすら皮を刻みます。
刻むより、むく方が大変かも。

 

でも、手を動かしている間中、家中かさわやかな香りに包まれて幸せな気分です。
たくさん入っている種を別によけておいて、
少しの水を足してコトコト煮出し、
ジャムを煮ている鍋に入れると、ペクチンが加わってとろみが出ます。

砂糖を加えてジャムを煮始めると、今度は甘ずっぱい匂いが広がって、
これまた幸せな気分。

1時間もしないうちに仕上がって、
これを煮沸した瓶に詰め、脱気をする作業がこれまた大変。
でも、ツヤツヤ光る1年分のジャムが完成すると、ワクワクです!

そして!
つい先日は、重い腰をあげて、やっと障子を張り替えました。

こちらは、古い障子紙を剥がす作業がとにかく大変……。
スポンジに水を含ませて、ポンポンとたたき、障子紙を浮かせてから剥がしていくのですが、
うまくはがれず、残ってしまうと、それをゴシゴシ削り取るのがとにかく疲れる……(笑)。

その後、障子の枠に糊を塗って、障子紙を貼り、あまったところをカッターで切り落とします。
これを全部で8枚分なので、8回繰り返します。

それでも、だいぶ慣れてきたので、全部で4時間ぐらいで完成します。
だいたい午前中に仕事をすませ、
午後からとりかかるので、仕上がるのは夕方。

なので、お楽しみは翌日の朝です。
真っ白でさらっぴんの障子から朝日が差し込むすがすがしさと言ったら!
部屋の空気までがさらっぴんになった気がして、
新しい人生が始まるよう!(大袈裟!!笑)

ジャム作りも、障子の張り替えも手間と時間がかかります。
毎年(去年は障子張りをサボったけれど)やるのだけれど、
今年は「むむっ?」とちょっと違いを感じました。

特に障子張りは、とにかく疲れる……。
途中で、お茶を飲んで「は〜〜」と休憩をしたり、
それでも休憩しすぎると、再度エンジンをかけるのが大変なので、
座りすぎずに、「よっしゃ」と自分をはげましながら、一気に仕上げました。

この家に引っ越して19年目。
私は19歳歳をとっているということです。
そりゃ〜、疲れるようになるよな……。
と自分の体力の衰えを実感した今年でした。

家を整えるためには、体力が必要です。
片付けるのも、掃除をするのも、体が元気でないと、やる気が起こりません。

歳を重ねれば、若い頃とは同じように動けない……。
家を整える方法も、少しずつシフトしなくちゃいけないのかもなあと思いました。

ぜ〜んぶ、自分でやる必要はないのかもし、頑張らなくてもいいのかもしれません。
おいしいジャムを買えばいいし、
障子は毎年張り替えなくてもいいのかも。

でも、まだ当分は大丈夫!
まだ文旦は刻めるし、障子剥がしもできます。
もうしばらく「しんどいなあ」と言いながらも、
家中に広がる文旦の匂いと、翌朝の障子に差し込む光を味わうために、がんばろうと思います。

「その先」に別の方法もあるよ、ってことを覚えておきながら……。

みなさんは、時間や手間をかけてやること、ありますか?

 

 

今日もいい1日を。


一田憲子ブログ「日々のこと」一覧へ