全日本卓球で、張本くんの試合に感動!

ついこの間、新年になったと思ったのに、
あっという間に2月です。
ここ数日は、暖かい日が続きますね。

みなさま、いかがお過ごしでしょうか?

私は昨日出張から戻りました。

さて……。
少し前になりますが、
全日本卓球で、男子シングルスの試合をテレビで見ました。
張本智和さんVS3連続優勝を狙う戸上隼輔さん。
張本くんが6年ぶりに優勝!
いや〜、いい試合だったなあ〜。

ポイントをとったら、大声で叫ぶ張本くんは、
14歳の時に、この全日本の試合で優勝し、一躍有名になりました。
でも、そこから「メンタルが弱い」とも言われ、
ずっと勝てないでいたのです。

先日の決勝も、ずっと戸上くんが優勢で、
私は「あ、これは戸上くんの優勝だな」と思いながら見ていました。
ところが!!

ゲームカウント1-3と追い込まれる中で、脅威の追い上げ!
3-3となったものの、8回もデュースを取られながら、
最後の最後に逆転して優勝したのす!
すご〜い!!

手に汗握って見守って、すっかり疲れました〜!笑
スポーツ観戦って、ほんと、感動するなあ〜!

でも、感動は試合だけではなかったんです。
試合後のインタビューが、これまたよかった!

「僕と彼(戸上)は同等でライバル。
彼は本当に強くて、今日もどこへ打っても返ってきてかなわなかった。
今日はたまたま僕が勝ったけれど、
明日やったら、きっと彼が勝つ。
その次は僕が勝つかもしれない。
今日は、卓球の神様が勝たせてくれたんだと思います」。

正確ではないのですが、こんな感じでした。
優勝したのに、この冷静な分析ってすごい!

さらには、これからのオリンピックについて……。

「オリンピック当日は、準備してきたものを出すだけ。
この半年、いかにいい準備をするかが大事。
試合はただの答え合わせであって、
それまでの練習、勉強がいちばん大事だと思う。
だから、今日、表彰台を降りたら五輪が始まると思って頑張りたい」。

私はこの「試合はただの答え合わせ」
という言葉に、本当に感動したのでした……。

普通なら、オリンピック当日に、力をどう発揮できるか……
と考えるのに、
張本くんが見つめていたのは、当日手前までの練習でした。

オリンピックという舞台に立つと
結果を出さなくちゃ! と思いがちだけれど、
試合になったら、もう体を動かすだけ……。

それまでに積み重ねてきた練習が、「その日」に自然に体からこぼれ出す……。
これって、スポーツだけでなく、
あらゆることに言えるのかもしれないなあ。

「こうしてやろう!」と結果をいかに自分の手であやつるか
ということに躍起になりがちだけれど、
その日まで、淡々と積み重ねてきた毎日で、
結果が生まれる……。

私なら、「いい本を書いてやろう!」と思い
「本が売れて重版しますように!」と願うけれど、
毎日、1本のエッセイを淡々と書く時間、
もっと前のことを言えば、日々あったことを「これはどういう意味だっただろう?」
とお風呂に入って思い返す時間。
そんなひとつひとつの時間が積み重なって、
自然に1冊という形になる……
ということ。

子供たちに毎日毎日ご飯を作ったことが
その子たちの「おいしい記憶」を育んだり、
会社で、コツコツと続けた事務仕事が、
誰かの役に立ったり……。

すべての小さな日常は、いつか積み重なって
成果となってこぼれ出すはず……。

そう考えれば、たとえすご〜い結果を生み出さなくても、満足できる気もしてきます。

テレビでのスポーツ観戦が教えてくれることって、意外や大きいですね。

みなさんは、どんなスポーツを観ますか?

今日もいい1日を!


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