テニスとおしゃれは「引き算」が大事だった。

今日の東京の空は、分厚い雲に覆われています。
みなさま、いかがお過ごしでしょうか?

さて……。
私は、「大人になったら着たい服」で、福岡、神戸、奈良と出張に飛び回り
やっと取材がひと段落して、
怒涛の執筆時期に入りました。
ここから1週間は、ひたすら自宅にこもって原稿を書きます。

ただし!
そんな中でも、テニスのレッスンにだけは行きます!
もう通い始めて5年経つのに、まだまだ上手になりません。

私は、中学、高校、大学と軟式テニス部でした。
ソフトテニスと言われるように、
軟式では、柔らかいゴムのボールを使います。
なかなか飛ばないので、
体重を後ろ足から前足へと移動させることで、前への推進力を生み出し
ボールをバシコン!と打ちます。
この体に染みついた癖が、
硬式テニスでは、逆に邪魔になります。

いつもコーチに
「打点が前すぎ! もっとボールを引き込んで!」
と注意されます。

そう!
上達するためには、まず軟式テニスの癖をリセットすることから
始めないといけないというわけ。

余計なことをしない……。
その引き算がなかなかできません。

今回、「大人になったら着たい服」で取材に回っていて、
改めて気づいたことがあります。

とある方の取材のとき。
ボーダーシャツに白いキュロットスカートでカメラの前に現れた方に、
「このコーデのポイントはなんですか?」
と聞いてみました。
すると……。
「ボーダーがはっきりして目立つので、
胸元にネックレスやブローチはしないで、
指輪と小さなピアスだけにしました」
とのこと。

存在感のあるリングと、シンプルなピアスは、どちらも「モニカカスティリオーニ」のものでした。

もう一人の方は、
シンプルな白シャツに、チノパンのコーデ。
この方もアクセサリーは控えめに。
そして、腕には、さりげなく「カルチェ」のアンティークの腕時計をされていました。

はは〜ん!
なるほど〜!
と気づいちゃいました。
つい、あれこれ足し算したくなるけれど、
洋服は思い切って引き算して、そっけないほどシンプルに。
その代わり、本物のアクセサリーや時計を足し算すれば、
大人のかっこいいおしゃれになるんだって!

撮影中のスタジオでのお弁当。おいしかったなあ〜

取材先でいただいた煮麺。柚子胡椒でいただきました。

テニスもおしゃれも、
大切なのは「引き算」でした。

つい、練習して「もっといい球が打てるようになりたい!」
と力むけれど、
まず軟式のフォームをリセットすることが、上達の第一歩でした。

「素敵な人に見られたい!」
と、かっこいい服をあれこれ手に入れたり、
ストールやアクセサリーをプラスしたりしたくなるけれど、
きれいに見せるためには、
まずは、余計なものを潔く手放して、
バランスを絶妙に整えることが、おしゃれの第一歩でした。

エイっと思い切ってやめる、って大事〜〜!
と思い知りました。

そして、テニスとおしゃれ、
とまったく違うことが、
ひとつに結びつくことが面白い!

自分のなにげない日々の中から、こうした「リンク」を見つけると、
大発見をしたようで、ワクワクします。

みなさんの周りには、どんなリンクがあるのでしょうか?

今日もいい1日を!


一田憲子ブログ「日々のこと」一覧へ