「暮らしのおへそ vol,37」いよいよ明日1月30日発売です〜!

じゃじゃ〜ん!!
「暮らしのおへそ Vol.37」
いよいよ明日、1月30日発売です〜!

今回の表紙は、しんと静かな本を繰る写真……。
1章の「メモするおへそ」で取材をさせていただいた、渡邉康太郎さんの手です。
渡邉さんは、本を読みながら、その本のページにメモをするんですって。
これ、私も真似するようになりました。
どんなふうにメモしていらっしゃるかは、中ページで紹介しているので、
ぜひ見てみてください。
マーカーでラインを引いたり、そこにある文章から思い出した、過去に見た映画のこと、
別の本のことなどを書き込んだページは、ものすご〜く美しかったです。

 

巻頭は、あさイチなどテレビや雑誌にもよく登場されていて、
モヒカンヘアがトレードマークの産婦人科医の高尾美穂さん。

ずっとお会いしてみたいなあと思っていました。
美穂先生は、大学病院に勤めていたものの、
医者にとっては「ガンを切ったら、これでOK」なはずなのに、
患者さんにとっては、どこかが痛いとか、足がむくむなど、まだまだ不調をかかえている……。
そのギャップをどうにか埋められないかと、病院をやめてしまったそう。

そして、表参道のクリニックで勤務医として働きながら、
ヨガを教えたり、ラジオアプリ「スタンドエフエム」の
「高尾美穂からのリアルボイス」という番組で発信をしたり……。

インタビューの中で、私が「はあ〜!!なるほど〜!」と思ったのは、
美穂先生が教えてくださった「八支則」というヨガの教え。

8つの段階があって、
1番目が「しないほうがいいこと」
2番目に「したほうがいいこと」
3番目がアーサナ
4番目が呼吸
5番目が感覚
6番目と7番目でようやく心をコントロールし
8番目で悟りの境地「サマデイ」に至る……。

まず最初に「しない方がいいこと」しない、ってことが大事なんだ、ってことにびっくり。
そして、心をコントロールするより前に、
呼吸や感覚を整える……。

「まずは、体をコントロールすること。
そうすれば呼吸がコントロールできます。
呼吸が整えば、心が穏やかになります。
『体→呼吸→心」という順番が大事」

と美穂先生。
そんな「ラクに生きるための、おへそづくりの順番」について、ぜひ詳しく読んでみてください。

1章は、「メモするおへそ」です。

忙しい毎日では、感動したことも、悩んだことも、もやもやしたことも
あっという間に過去になって、
記憶の底に沈んでいきます。

せっかく体験したことを、きちんと積み上げるには、どんなおへそを作ればいいんだろう?
と、4人の方の「メモの仕方」を取材させていただきました。

まずは「北欧、暮らしの道具店」店長の佐藤友子さん。
佐藤さんと会うと、いつも「あの時、こう考えてね」
と、過去の上に今が積み上がり、
体験してきたことを、すべて力に変えていらっしゃるなあと感じていました。

今回、そんな佐藤さんの日々のメモづくりを詳しく取材!
「スタッフも、私がこんなことしてるって、知らないかも〜」と佐藤さんは笑っていらっしゃいました。

それが、毎日のメモと、月報と、年間スケジュールという
3つの時間軸のメモでした。

毎日思いついたらすぐメモするのは、スマホとpcのメモアプリに。
パソコンに向かう時間には、ずっとメモアプリを立ち上げっぱなしで、
思いついたことを、そこへどんどん放り込んでいくのだとか!

さらにすごいのは「月報」と称して、1か月の振り返りを必ずすること。
年間スケジュールでは、予定だけでなく、「このことについて考え始める」と、
頭のエンジンをかける日にちまで書き込むそう。

そんな佐藤さんのメモの取り方、ぜひじ〜〜っくりご覧くださいね。

CITTA手帳の考案者、青木千草さんは、
シングルマザーで、働いても、働いても生活がラクにならなかった時代に、
手帳で、時間やタスクの管理をするとともに、
「こうなりたい」ということを細かく書き込んでいたそう。
そして、気づいたら、
いちばん大事な息子さんとの時間をちゃんと確保し、
自分のヨガスタジオを持ち……
と「なりたいこと」がすべてかなっていた……という経験の持ち主です。

そんな体験を通して「未来を予約する手帳」として「CITTA手帳」を考案したというわけです。

毎月、月の初めに必ず書くという「ワクワクリスト」は、
できるか、できないかをジャッジせずに、やりたいことをすべて書き出すのがコツ。
さらに、週に1度、2時間の手帳タイムを作ってふりかえりを習慣に。

手帳によって、自分を変えていくプロセスを詳しく教えていただきました。

料理家の谷尻直子さんのメモの特徴は、
「未来だけを書く」ということ。

アイデアをノートにイラストとともに書き込むと、
思考を組み立てることができるそう。

実際にノートに描いたそのまんまのご自身の料理本を出版!

取材に伺った、谷尻さんのご自宅は、夫で、知る人ぞ知る建築家、谷尻誠さんの設計です。

建物も、インテリアも素晴らしかったなあ〜。
お部屋やキッチンの様子も、ご紹介しているので、ぜひご覧くださいね。

そして、表紙になった、コンテクストデザイナーの渡邉康太郎さん。
実は、渡邉さんのことは、この「日々のこと」でもよく書いている
「コテンラジオ」の深井龍之介さんとともに配信されていたポッドキャスト
「超相対性理論」で知りました。

その中で、いつも渡邉さんが語られるお話の「リンク力」をすごいなあ〜と思ってきたのです。
ひとつの話から、「それは、あの哲学者がこう語っていたことと似ているね」
とか
「そのことは、この前見た映画のこの台詞と同じだなあ」
とか……。

私は、読んだ本も、あんなに感動したのに「いったい何に感動したんだっけ?」
とすぐに忘れてしまいます。

渡邉さんは、どんなメモをとっていらっしゃるのだろう?と聞いてみたくてたまらなくなりました。

今回、取材依頼をして受けてくださることになり大喜び!
そうして、聞いたのが、「本にメモする」という方法でした。

過去に見た映画や読んだ本など、
このページにつながる体験を、ノートに直接書き留めておけば、
読書の時間が自分だけの創作になるのだとか……。

「書く人=作る人」
ではなく、
「読む人=受け取る人」も
同じように何かをクリエイトしているんだと思います。

という渡邉さんの言葉に深くうなずきました。

まだまだ2章も3章もあるのですが、長くなるので今日はこの辺りで。
また後日ご紹介しますね。

「暮らしのおへそ vol37」は、明日1月30日発売。
amazonでは、予約が始まっています。

みなさま、お手にとってみてくださいね。

 

 

今日もいい1日を〜。


一田憲子ブログ「日々のこと」一覧へ