くすっと笑って光の差す方を向く

今日も朝からさっむいです。
先日、温泉宿の帰り道に寄り道をしたら、
梅が満開で、水仙がかわいらしい首を風に揺らしていました。
風は冷たいけれど、もう春なんですね〜。

みなさま、いかがお過ごしでしょうか?

被災地でも雪が積もり、寒い中、避難所のみなさんは大変な思いをされていることと思います。
私はずっと、塗師の赤木明登さんの奥様、智子さんのインスタを読み続けています。

「地震が起きてから23日目」
と、いう書き出しで始まる日記。
赤木さんが営む小さな出版社のスタッフの家から、
「大王さま」と呼ぶ赤木さんがものを取り出す様子だったり、
千葉から知り合いがかけつけて、
ご自宅の屋根にブルーシートをかけてくれる様子を
「スーパーマンがやってきた!」と喜んだり、
ちょっと疲れたからと、お子さんたちの漫画を読んで泣いたり笑ったり。

文章が上手で、思わず引き込まれてしまいます。

まだまだすご〜く大変で、
不安なこともたくさんあると思うのに、
「今できること」を見つけて、
ひと匙のユーモアと、
「さあ!」と前を向く強い心と、
周りの人を思いやる気持ちと……。

その姿勢に多くのことを学びます。

私はペシミストなので、
何かが起こったら、先の先の不安を読み込んで
「ど〜しよ〜」「も〜だめだ」と
周りに言って歩きたくなります。

「大丈夫!」と明るく言ってしまったら、
その後、もしすご〜く大変なことがやってきたとしたら
その落差でより悲しくなってしまいそうだから……。

でも、智子さんのインスタを読ませていただいて、
光の差す方向へ顔を向ける、
ということの大切さを
ひしひしと感じました。

家中のものが散乱し、果てしなく片付ける中でも、
「この壁の傷が、アートみたい!」
とひとついいことを発見したら、
その日1日が、いい1日になる……。

「楽しいこと」を拾い上げることで、
その楽しい「点」と「点」がつながって、
明るい方へ導いてくれるのかもしれないなあ。

楽しい方へ行く力は、
日々の中に小さな喜びを見つける自分自身の目なのかもしれません。

「亀裂の入った道後の向こうには、タヌキやウサギの足跡がたくさん。
見上げると、青空が広がっています」  智子さんのインスタより。

私も小さな「いいことのしるし」を見つけられる視力を保ちたいなあと思います。

 

被災地に早く日常が戻ってくるよう、心よりお祈りしています。

 

 

みなさま、今日もいい1日を。

 


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