原稿Dayには、おいしいものを

東京の今朝は曇りです。
みなさま、いかがお過ごしでしょうか?

「暮らしのおへそ」の原稿もあと残り少し。
ようやくトンネルの出口の光が見えてきました。

1日中原稿を書いていると、食べることだけが楽しみになります。
昨日、知人から届いたのは、先日もご紹介した神戸のLE PONTさんのおやつ便。
キャロットケーキと、チョコサラミでした。

届いてすぐに食べたかったけれど、ぐっとがまん!
3時のおやつにいただきました。

これがね〜。
もう、おいしいのですよ〜。

キャロットケーキは、スパイスが効いて、ニンジンがどっさり入っているのかとてもしっとり!
パフパフした焼き菓子が苦手な私にとって、
この、どっしり、しっとりなケーキはストライク!でした。
甘すぎないので、いくらでも食べられちゃう!

もったいないので、うす〜くカットしていただいたのですが、
すぐに「もうちょっとだけ」とカットして、
夫とふたりで半分近く食べちゃいました。

チョコサラミは、チョコレートの中にナッツやドライフルーツ、マシュマロがぎっしり入っていて、
こちらも、カチコチ。
この硬さがいいのです〜。
まさに、サラミのように、薄くカットしていただきます。

ごちそうさまでした〜。

夜は、揚げ物を封印している我が家では、
ものすご〜く久しぶりにコロッケを作りました。

ギャラリーフェブで開催された、たかはしよしこちゃんのイベントで、
北海道のじゃがいもをたくさんいただいてきました。
最初はオーブン焼きにして、塩をぱらりとかけていただいて、
次はどうしよう?
と思ったとき、これをコロッケにしたらめちゃおいしいんじゃなかろうか?
と思ったというわけです。

で、さっそく作ってみました。
水分が多いじゃがいもだったので、
しっとりとした仕上がり。
揚げているうちに、ちょっと形がくずれてしまったけれど、
とってもおいしく仕上がりました。

コロッケのおいしさって、じゃがいもの味次第だと思っています。
今回は、やわらかくて、クリーミーになりました〜!

昨日は、銘々ではなく、とりわけスタイルに。

 

拙著「歳をとるのはこわいこと?」(文藝春秋)は、お手にとっていただけたでしょうか?

ちょうど去年の今頃、「暮らしのおへそ」の原稿を全部書き上げたとほぼ同時に、
私は大腸のポリープをとる手術で入院しました。

その頃に書いたページを読み返すと、
退院後、検査の結果待ちだったあの頃のドキドキとした不安がよみがえってきます。

そのパーツをちょっとご紹介。

 今回の入院は、この「怖がり」をそろそろ手放してもいいんじゃない?とい
うサインなのかもしれない、と考えるようになりました。命に関わるいちばん
の「恐怖」を目の前にして、「でも」と前を向く。そうせざるを得ない状況を、
神様がプレゼントしてくれたのかも。だから、少しずつ、怖がらない練習をし
ようと思います。病理検査待ちでもやもやするけれど、おいしいものを食べ、
好きな本を読み、誰かとおしゃべりを楽しんで、「お、なかなかいいじゃん!」
という時間を少しずつ増やしていく……。そうやって、そろりそろりと楽しむ
経験値を増やしていけたらいいなあ。歳を重ねるということは、若い頃の価値
観とは真逆なものも自分の中に少しずつ取り入れ、「多様性」という畑を耕す
ことなのかもと考えます。
 そうやって正解がひとつではない人生を再構築していきたい。怖がりながら、
ビビりながら、もうひとつの腕を、お楽しみの方へ。どうやら、人生は若い時
に考えていたように、パッキリと割り切れるものでもないし、真実に一直線に
繋がっているわけでもないよう。本当のことは、今までの方程式の先にはなく
て、思いもしない、あさっての方角にあるのかもしれない……。だから今、ウ
ロウロ、オロオロしながら、まあっすぐな道を進むことを手放して、思い切っ
て人生の予定表にはなかった、斜めの方角へジャンプする時期なのかもしれな
いなあと思っています。

 

みなさんも、「斜めにジャンプ」してみませんか〜?

 

今日もいい1日を。

 


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