出張帰りに寄り道。人生には無駄も大切だ!

今朝のウォーキングで、いつもより10分ほど早く出ると、まだ辺りが暗かった……。
なかなか夏が終わらない、と思っていたのに
今度は秋を通り越して、冬が駆け足でやってきそうです。

みなさま、いかがお過ごしですか?

さて!
先日「大好き探しをしたい!」と書きましたが、
さっそく出張の途中に寄り道をしてきました〜。

岐阜への日帰り出張で、取材が終わったあとに、カメラマンさんと別れてひとりでやってきたのがここ。
以前、SNSで繋がっている建築家の方が、この駅の写真をアップされていて
かわいい〜!と感激したのでした。

米原駅から近江鉄道で2駅目。
鳥居本という無人駅です。
1931年の創業以来、このたたずまいは変わらないそう。

取材が終わった後に、「これはいけるかも!」と電車の時間を調べ、
二両編成の電車でトコトコ。

外から見てもかわいいし、中も木枠の窓や天井がいい感じなんです〜。

実は、今次の書籍の執筆の最後の追い込み中……。
なかなか書けなくて、苦しんでおりました。
そんな中での出張。

今までの私なら、「原稿あるし……」と取材が終わったら、
まっすぐ家へ飛んで帰ったと思います。

でも、「2駅だし、帰りの接続もいいし」と思い切ってGo~!
電車には後ろから乗って、降りるときには、無人駅だから
一番前の扉だけが開いて、切符を運転手さんに渡します。
車窓から眺めた風景は、すすきが風に揺れてすっかり秋。
到着した駅で、ベンチに座ってみたら、
「ここを利用するのはどんな人なんだろうなあ?」
と想像力が膨らみます。

田舎町に行ったら、いつも考えることがあります。
「私が、ライターを辞めて、ここで暮らしたら、どんな毎日なんだろう?」って。
地元のスーパーとかで働いて、
夕方になったら家に帰ってご飯を作って……。
そんな日々もなかなか楽しそうだなあ〜、などなど……。

もしも、今の人生の外に、もうひとつの私の人生があったら……。
そんな想像はなかなか楽しいものです。
小林聡美さん主演の映画「ツユクサ」をちょっと思い出しました。

日常の外へ一歩出る。
自分をちょっと離れる。

それって、煮詰まっているときには、とってもいい方法だなあと思います。
原稿のことでガチガチに固まっていた頭が、ふっとほどけて、
「ああ、あの書斎だけが世界のすべてではない」と思えました。

風を通したからでしょうか?
帰ってから原稿に向かってみると、スラスラと書けちゃった!

やっぱり寄り道って大事ですね。

まっすぐ。
すぐに。
はやく。

とばかり思ってしまうけれど、
ゴールに辿り着くために必要なことだけ、
をやっていると、人生楽しくないんじゃないかなあ〜。

時には無意味なこと、役にたたないこともやってみると、
自分の幹から枝葉が伸びて、思ってもいなかった小さな実をつけることもあるんじゃないかな
と思うこのごろです。

みなさんは、最近寄り道しましたか?

 

 

今日もいい1日を。


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