人生後半、「だいっすき」探しを!

10月になりましたね。
昼間はまだ暑いけれど、いつの間にか朝のウォーキングの足元には
落ち葉がカサコソ音を立てるようになりました。
そうこうしていると、あっという間に年末になるんだろうなあ〜。

みなさま、いかがお過ごしでしょうか?

先日、夫と一緒に東京国際フォーラムへライブへ。
5時半と中途半端な時間に開演だったので、始まる前にちょっと軽く何かを食べようかと、早めに東京駅へ。
食事の後、まだ時間が余っていたので、
東京駅のすぐ隣、郵便局を改造した施設「KITTE」の中をぶらぶらしておりました。
すると……。
「あれ? こんなところに博物館があるよ。入場無料だって」と夫
「ふ〜ん」と足を踏み入れてみると………。

「あ〜〜〜〜! ここ知ってる!」
とわたくし。
そう、雑誌などでたびたび目にして、一度行ってみたいと思っていた「JPタワー学術文化ミュージアム インターテク」だったのでした!
日本郵便と東京大学総合研究博物館が共同で運営を行っています。

「わあ、ここ、来てみたかったんだよ〜」と大喜びで見てまわりました。
東京大学が所蔵する、動物学、考古学、美術史……などさまざまな分野の標本や研究資料が展示されていて、
その迫力があること!
しかも、昭和モダニズムの建物と、東京大学の学内で使われていたという
古い什器が展示に一役かっていて、
空間を丸ごと味わえました。

お恥ずかしながら、やっと、あの雑誌で見たところと、場所と、施設が、頭の中で結ばれて
「そっか、ここだったのね!」「kitteには、何度か来たことあったのに、ここにあるとは知らなかった!」
と驚いたのでした……。
今回は、ライブの時間があったので、ゆっくり見て回れなくて残念。
もう一度行きたいなあと思います。

このごろ、「大好き!」なものを、もっと増やしたいなあと、ちょうど思っていたところでした。
一緒に話をしていると、
「私、あれ、だいっすきなんです!」と語ってくれる人に出会います。
「暮らしのおへそ」で取材させていただいた、医師の稲葉俊郎さんは、横尾忠則さんがだいっすき!
その追求っぷりにはいつも驚かされます。
うちの夫は、お城巡りがだいっすき!
ひとりで、天守閣もなんにもない、城跡へ行っては興奮しています。(わからん………笑)

だったら私は?
と考えると、あれ?と立ち止まってしまいます。
私って、「だいっすき」って言えるほど好きなもの、そんなにないんだよなあ〜って。

誰もが、何かを好きになるきっかけがあって、
それを追いかけているうちに、どんどん魅力にはまって、
「好き」が「大好き」に変わっていくんじゃないかなあ?

私は、これまでずっと仕事優先で、
「好き」の入り口が見えても、
「ここを入ったら、仕事に差し障りがあるからやめとこう」
とストッパーをかけてきた気がします。
だから、のめりこんで、夢中になって追いかけることがなかった……。

もっと心のままに、後先考えず、「ちょっと好き」と思ったら
もっと他の場所へも行ってみたり、本を読んでみたり、
「好き」の奥へ、進んでみたいなあと思うようになったのでした。

そのためには、暮らしに「余白」がないといけない、とずっと思っていました。
でも……。
もしかしたら、逆なのかも。
「面白そう!」って思ったら、時間のあるなしに関わらず、
どんどん行ってみる!
そこで、もっと面白いことを見つけたら、
心が震えるほど感動したら、
いつものやるべきことを、とっとと切り上げて、自然に「そっち」へ行けそうな気がします。

だからまず、ストッパーをはずして、心のままに好奇心に素直に従ってみよう!
人生後半、「大好き集め」をそろそろはじめてみたいと思います。

みなさんには「だいっすき!」がありますか?

今日もいい1日を。


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